...美しい花束を携えたりして...
有島武郎 「或る女」
...そして自分が携えて来て...
犬田卯 「米」
...机博士はうしろから携帯用X線装置を持ちだしてきて...
海野十三 「少年探偵長」
...御馳走を携へてくるとのこと...
種田山頭火 「其中日記」
...蘭の三國語に認められた文書を松前藩高橋三平が携行...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...絶対的問題と倫理的予言とは往々相携える...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...我れより解散を求むるの愚を為す可からず是れ民党の不利益なりと則ち伯が伊藤侯の謀士として自由党と提携せしめたるも...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...或は腕につるして下げ或は腋下にたばさみ或は柄を下にし尖を上にして携うるものあり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...お伴を致しやしょう」二人は相携えて城内から一蓮寺をさして出かけました...
中里介山 「大菩薩峠」
...猟銃を携(たずさ)えていないことが...
中村地平 「南方郵信」
...襖(ふすま)一つ隔てた隣室に眠っていた大川氏はこの声に目をさましいきなり枕元においてあったピストルを携えて隣室に躍(おど)りこんだのである...
浜尾四郎 「黄昏の告白」
...年ごろ睦ましき中は月花のいづくにも手を携へぬ時なく...
樋口一葉 「花ごもり」
...携帯品預所(あずけじょ)へコートを受けとりに行ったのです...
平林初之輔 「華やかな罪過」
...シヤベルや箆を携へては朝となく夕べとなく来襲した...
牧野信一 「肉桂樹」
...北条の二家が相提携して...
吉川英治 「上杉謙信」
...その使者が曹操の密書をもあわせて携(たずさ)えて行ったことは想像に難くない...
吉川英治 「三国志」
...Oさんは土地の旧友の訪問をうけ、相携えて、街の灯へさまよいに行く...
吉川英治 「随筆 新平家」
...あの晩携えていた三本錐(さんぼんぎり)の尖(さき)で傷つけたらしく...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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