...消毒器具を携へた二人の使丁(こづかひ)...
石川啄木 「赤痢」
...こちらの携帶者のことに就いて相變らず例の調子でボーイと押し問答をしてゐるのであつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...些(ちと)ばかりの豆滓(きらず)を携へ...
巌谷小波 「こがね丸」
...若し聽かれずむば提携を謝絶して内閣に反對するの決意を示したりと...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...覆面をして両刀を差して一人は手に龕燈(がんどう)を携えていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...月照遺品を携えて京都に潜行するや...
服部之総 「志士と経済」
...俺が社会改良運動に携つて目玉を剥いて見た処で何にもなりやしないんだ...
葉山嘉樹 「工場の窓より」
...加十は手携電燈の燈火をたよりに穴の縁を廻って...
久生十蘭 「魔都」
...人里を立ち離れた深林の中に手を携えていると思うと...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...地方官や文書に携る人々はいずれもこの文字を知っていたためにコガという語を聴くとすぐにこの字を思ったものと見えて...
柳田國男 「地名の研究」
...それを江戸表(おもて)に携(たずさ)えて行って...
吉川英治 「江戸三国志」
...あらゆる文化に携る者が...
吉川英治 「折々の記」
...わざわざ携えてきた粗衣に過ぎんが...
吉川英治 「三国志」
...この書面を携(たずさ)えて京都へ使いせい」「これは...
吉川英治 「新書太閤記」
...四日前でございます」「目的は」「主人貞昌(さだまさ)の書面を携え...
吉川英治 「新書太閤記」
...それを携(たずさ)えて...
吉川英治 「新書太閤記」
...相携(あいたずさ)えて...
吉川英治 「新書太閤記」
...飛道具を携えて梢(こずえ)の上へ影をかくした...
吉川英治 「宮本武蔵」
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