...艇内から携帯式(けいたいしき)の無電装置のようなものを背負って出てきた...
海野十三 「三十年後の世界」
...ドイツの青年は政治化され過激化される必要があるといふ綱領を携へて來た...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...どうぞ相互に良友となつて、助け合つて、手を携へて、真理の光明に向つて進まれたいものです...
オイゲン・チリコフ Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳 「板ばさみ」
...盾携ふるトロイアの軍勢近く襲ひ來て...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...携へ歸り鳥に與ふる望空しかり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...船の中彼の屍體を携へよ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...皺(しわ)だらけの老婆が髪を島田に結ひ顔には処々(ところどころ)に膏薬(こうやく)張り蓆(むしろ)を抱(かか)へて三々伍々(さんさんごご)相携へて橋辺(きょうへん)を歩む夜鷹(よたか)を写生したる画家なり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...停車場前の石段に腰をかけて二人は携帯の弁当包をひらき...
永井荷風 「にぎり飯」
...後ろにして携えていることも...
中里介山 「大菩薩峠」
...自身携えて来た包みを取りおろして炉辺に置きながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...手携電燈で照らして見ると...
久生十蘭 「魔都」
...家庭のことに携わらないでいい人というのが昔から標準になっているのですから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...最初海から上って漁業に携(たずさ)わる者の拝む神だったという通例の解釈が...
柳田国男 「年中行事覚書」
...これを携えて帰る...
柳田国男 「山の人生」
...而(そ)して到る処(ところ)でエスペラントの普及を計るのだと言つて其(その)方の印刷物を沢山(たくさん)荷物として携へて居る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...蜀が一部の地を割いて曹操に与え魏蜀提携(ていけい)して呉へ南下して来たら...
吉川英治 「三国志」
...それまで携(たずさ)えているのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...誰の携(たずさ)えていた物か...
吉川英治 「源頼朝」
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