...その二は阿Qが日雇いに来る時は燈を点じて米搗くことを許された...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...籾を収穫期に一度に搗(つ)くことはせず必要なだけその時々に搗くので...
梅崎春生 「日の果て」
...搗く音も自然威勢よくひびかなくなる...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...三年目からは電力を用いて搗くことにしたので...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...但東京の屋敷に頼(たの)まれて餅を搗く家や...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...力持の女の便々(べんべん)たる腹の上で大の男が立臼(たちうす)を据えて餅を搗く...
中里介山 「大菩薩峠」
...村のうちには毎日麥搗く杵の響が大地をゆすつてどこかに聞える...
長塚節 「芋掘り」
...(舊作)二粘土を、臼に搗く、から臼に、とゞとつく...
長塚節 「長塚節歌集 中」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...それで搗く側からさつさと小商人へ捌けてしまふ...
長塚節 「松蟲草」
...窓の中で餅を搗くやうな激しいお辞儀を繰り返してゐた太吉の姿が...
牧野信一 「木枯の吹くころ」
...そして彼は、米を搗く男と、馬上の男に次々に変な腰つきで網をかぶせて、何事かを宣言したらしかつた...
牧野信一 「沼辺より」
...搗けば必ず餅に血が雑(まじ)るのでひき餅を搗く...
南方熊楠 「十二支考」
...ダゴノモン加賀の河北郡の農村では米を搗くときに臼の外へ飛び散つた分を拾ひ集め...
柳田國男 「食料名彙」
...臼に入れて杵で搗くことをカツといふ地方ならば「かちぐり」...
柳田國男 「食料名彙」
...味噌を搗くことになっている(シマの生活誌)...
柳田國男 「食料名彙」
...餅搗きには二本で搗くこともあるという...
柳田国男 「雪国の春」
...大力の天作が搗くのでたちまち一臼が出来上り...
横光利一 「夜の靴」
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