...十二本の大杵(おおきね)が斷間(たえま)もなく米を搗(つ)いてゐた...
石川啄木 「二筋の血」
...十二本の大杵が断間もなく米を搗いてゐた...
石川啄木 「二筋の血」
...そして少し歩くと畳の上に尻餅を搗(つ)いた...
徳田秋声 「黴」
...尻餅を搗(つ)いてそのままウォーターシュートをするように下へ辷(すべ)り落ちてギャッと言うものもありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...そんだから俺(お)ら直(す)ぐに麥(むぎ)の八斗(と)はずん/\搗(つ)けたな...
長塚節 「土」
...御米が井戸端で滑って痛く尻餅(しりもち)を搗(つ)いた五カ月前すでに自(みずか)ら醸(かも)したものと知れた...
夏目漱石 「門」
...栄蔵は家のために米を搗(つ)いた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...大地の上に尻餅(しりもち)を搗(つ)いた權助は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どんな事でも申します」岩吉は平次の前に米搗(こめつ)きバッタのようなお辞儀をしました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...文三がまた旧(もと)の腰掛に尻餅を搗いて熟々(つくづく)と考込んだまま...
二葉亭四迷 「浮雲」
...正月プランを搗きかへることにして辞す...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...搗(か)てて加えて父のZ伯爵から...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...ダゴノモン加賀の河北郡の農村では米を搗くときに臼の外へ飛び散つた分を拾ひ集め...
柳田國男 「食料名彙」
...籾搗き時代にはこれをなくするのが骨折りであった...
柳田國男 「食料名彙」
...以前はことごとく搗臼(つきうす)の作業であった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...是に反して生の穀物を搗(つ)いて粉にしたものは...
柳田国男 「木綿以前の事」
...もう一度餅を搗(つ)き正月の形をする風習は...
柳田国男 「木綿以前の事」
...母は家にいて炒麦(いりむぎ)の粉を搗(つ)いた...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
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