...工場で起きて餅搗きがはじまる...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...ちょうど後漢の公沙穆(こうさぼく)と呉祐(ごゆう)とが米を搗(つ)く所で知己(ちき)になって...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「成仙」
...ほんとに何をしでかしなさるやら知れたものじゃありませんからね」「このあいだもこの人に『臼(うす)へ入れて搗(つ)き殺すぞ』っておっしゃいましたわ」とマリヤが口を添えた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...どうしたハズミか二三間後ろへ(どう)と尻餅を搗(つ)いてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...麥は夜中から搗きはじめて朝になれば各八斗の量を搗きあげる...
長塚節 「芋掘り」
...上手(じやうず)な彼(かれ)は減(へ)らさないでさうして白(しろ)く搗(つ)いた...
長塚節 「土」
...御米(およね)が井戸端(ゐどばた)で滑(すべ)つて痛(いた)く尻餠(しりもち)を搗(つ)いた五ヶ月(げつ)前(まへ)既(すで)に自(みづか)ら釀(かも)したものと知(し)れた...
夏目漱石 「門」
...米を搗いてくれたから...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...熱いうちに搗けば餅になるのである...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...ソレから運動には例の米搗(こめつき)薪割(まきわり)に身を入れて...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...午後になれば居合を抜(ぬい)たり米を搗(つい)たり...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...七分搗きになってから快便でない...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...餠を搗くことも得意だといふほどのお蕗の腕力にねぢ伏せられて...
牧野信一 「剥製」
...三月三日雛の節句にはその時の草餅には昔は必ずホウコグサを入れて搗(つ)いたものダガ...
牧野富太郎 「植物記」
...これは何という餅です」妻君「それは葛入餅(くずいりもち)と申して葛の粉少々と糯米(もちごめ)と一所に蒸して充分に搗(つ)き抜(ぬい)たのです」客「道理で絹漉餅(きぬこしもち)ともいうべき位です...
村井弦斎 「食道楽」
...鼠浄土の方は「猫さえいなけりゃ云々」の餅搗歌(もちつきうた)などがあるために...
柳田国男 「木綿以前の事」
...(父よ粉を食え)アッパーツーター(母が搗いた)この一つの例だけを見ると...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...くるみを味噌に搗(つ)き混ぜることは...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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