...また佐那葛(さなかづら)三の根を臼搗(うすづ)き...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...餅搗き中はしみじみ寝た夜もないのでした...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...やつと見つけた寝床の夢も・餅搗く声ばかり聞かされてゐる・いつも尿する草の枯れてゐる・重たいドアあけて誰もゐない十二月廿七日晴...
種田山頭火 「行乞記」
...とは言えまだこの辺の人達の麦搗(むぎつき)の役は充分足しています...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...また白い搗(つ)きたての...
中里介山 「大菩薩峠」
...併し、まあ、何とかして地殻設備は完全にするつもりだ、一たい農業も、自家で取り上げた穀を精米所へやって搗かせるのでは徹底しない、砂を入れて搗くとか、ゴムロールは胚芽の精分をすっかり磨りつぶして死米としてしまうとか、そういう事は別として、搗き上げるまで、どうしても自家でやらなければ、九仭(きゅうじん)の功ということになり兼ねないと思われる...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...餠を搗くことも得意だといふほどのお蕗の腕力にねぢ伏せられて...
牧野信一 「剥製」
...他人の米を搗いて...
牧野信一 「バラルダ物語」
...適当に搗(つ)いて調理すると全く米のような味のする竹の種子とで...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...機械や臼で搗いたのは水を沢山引きますからその加減をしないと硬く出来ます...
村井弦斎 「食道楽」
...搗いた稗を何回も石臼にかけたもので...
柳田國男 「食料名彙」
...もとは家毎に餅を搗(つ)き...
柳田国男 「年中行事覚書」
...当日は米かしとて鏡餅搗(つ)きでいっさい女を寄せ付けず...
柳田国男 「年中行事覚書」
...どの家でも餅を搗(つ)き...
柳田国男 「年中行事覚書」
...手杵(ぎね)で餅を搗(つ)き...
柳田国男 「年中行事覚書」
...搗(つ)くかわりにまわすことで労力がはるかに軽くなった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...米搗(こめつ)きは杵が大きな横杵に変ると...
柳田国男 「木綿以前の事」
...米搗(こめつき)ばったを繰返して答えた...
吉川英治 「鍋島甲斐守」
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