...吾人は此生活に於て全人の根柢から搖り動かさるゝ機會を持つことが多い...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...又籃を搖りたることを思ひ給ふならん...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...其處へ幸徳が遣つて來て徐々彼の頭が動搖くと共に三四ヶ月の間に到頭日本人青年間にも過激な色彩を帶ぶる一團體が出來上つて仕舞つた...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...お前がタランテラを踊つて身體を搖つたり...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...搖れ壞れるものを引いて行くやうに...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...上半身を左右に搖すぶるやうにして...
田畑修一郎 「南方」
...其の態度は感覺の如何なる印象にも打ち勝つてすこしの動搖なく...
土田杏村 「風は草木にささやいた」
...振り搖がせばチュウクロス先に當りていやすぐに...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...この刺戟的な情景(シーン)に動搖(どよ)みを打ちました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「小三郎さん」ドツと動搖み打つ群衆の聲に呑まれて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...云ふとドツと一時に動搖(どよ)めいて一崩れ...
萩原朔太郎 「二十三夜」
...一人は低い搖椅子(ゆりいす)に...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...なんの動搖も示さずに流れてゐて...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「トレドの風景」
...風に搖れるフラフ...
三島霜川 「解剖室」
...首に手をかけてぐい/\と搖らせる...
水野仙子 「脱殼」
...それにかんじんの僕の心が搖れ動いているものですから...
三好十郎 「肌の匂い」
...蓬生の枯莖が搖いで影を見せてゐるばかり...
吉江喬松 「山岳美觀」
...汽船の搖は次第に直つて來た...
若山牧水 「熊野奈智山」
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