...雲は急に死色を呈して動搖を始める...
有島武郎 「秋」
...又籃を搖りたることを思ひ給ふならん...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...これがために搖り動され...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...隨(したが)つて階上(かいじよう)の動搖(どうよう)は六七寸(ろくしちすん)にも達(たつ)したであらう...
今村明恒 「地震の話」
...光明の中に搖動(ゆれうご)きつつ廣がり...
ポオル・クロオデル Paul Claudel 上田敏訳 「椰子の樹」
...もし私が極めて僅かなものであれ何か確實で搖がし得ないものを見出すならば...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...甲の上馬尾の冠毛おそろしく搖ぐを眺め...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...扱帶(しごき)は踊(をどり)の手(て)を描(ゑが)く度(たび)毎(ごと)に袂(たもと)と共(とも)にゆらり/\と搖(ゆ)れる...
長塚節 「土」
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長塚節 「長塚節歌集 中」
...あり得たのか?」私が殆(ほとん)ど全身的に搖り動かされたのは...
「處女作の思ひ出」
...もう大丈夫だらう」動搖(どよ)めく彌次馬...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...有明の光のほのかに搖れる障子をパツと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...綱を搖ぶつた彈(はず)みで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...軈て地の底を搖すぶるようにして雷鳴が走って行く...
林芙美子 「帯広まで」
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原民喜 「書簡」
...しかし波立つてゐる大海に搖られ搖られてゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...草(くさ)の葉(は)から搖(ゆる)ぎ落(お)ちたやうな涙(なみだ)を靜(しづ)かに落(おと)したのであつた...
水野仙子 「日の光を浴びて」
...落日の壯嚴ともいへる光搖を...
吉川英治 「折々の記」
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