...卒業しないとてさらに人格に損するところはない...
伊藤左千夫 「廃める」
...椿岳は喜んで受けて五厘の潤筆料のため絵具代を損するを何とも思わなかった...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...だから蟹江家としては、損することより、得することの方が多かったくらいです...
梅崎春生 「Sの背中」
...毫もその意義を損すること無し...
高木敏雄 「比較神話学」
...兩者相損することなきは勿論...
イー、エー、ゴルドン 高楠順次郎訳 「弘法大師と景教との關係」
...「それじゃ毎月七八円ずつ損するつもりなら大丈夫だねえ...
田山花袋 「田舎教師」
...かくのごとく戦争なるものは一種の盗賊にしてしかしてかの貿易なるものもまた己れを益して他を損する一種の盗賊の類なりとはこれ古今普通の観念にして...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...いかに驕奢(きょうしゃ)を事とするも我において損することはあらざるなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...しかしためしてみたって別に損するわけじゃない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...鱒網を破損することが多いばかりか...
豊島与志雄 「山吹の花」
...此邊一帶の濱漁人の命を損するもの年に幾十を以て數ふといふ...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...國境の切開きは可成り新しい標木を連ねて餘り損する事もない...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...大損するか負けになる...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...何百万ポンドも損するだろうが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の土壌」
...一ポンド七シリングはどうなる? あたいは七シリング損する...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...墜落の為にそれが破損することを何よりも怕れ...
牧野信一 「山峡の凧」
...また鼠その他害虫等により破損することを恐れている...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...話したって損するだけだと思うんだ...
横光利一 「旅愁」
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