...兩者相損することなきは勿論...
イー、エー、ゴルドン 高楠順次郎訳 「弘法大師と景教との關係」
...取り付けてからまだ三年にもならないうちに二個までも同じ部分が破損するところを見ると...
寺田寅彦 「断水の日」
...かくのごとく戦争なるものは一種の盗賊にしてしかしてかの貿易なるものもまた己れを益して他を損する一種の盗賊の類なりとはこれ古今普通の観念にして...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...いかに驕奢(きょうしゃ)を事とするも我において損することはあらざるなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...しかしためしてみたって別に損するわけじゃない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...鱒網を破損することが多いばかりか...
豊島与志雄 「山吹の花」
...田園の風致を毀損するやうに思はれて腹が立つて來るのでした...
永井荷風 「畦道」
...此邊一帶の濱漁人の命を損するもの年に幾十を以て數ふといふ...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...其無比の神聖を損するなきを期す可らず...
福沢諭吉 「帝室論」
...損するのはお前だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...何百万ポンドも損するだろうが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の土壌」
...墜落の為にそれが破損することを何よりも怕れ...
牧野信一 「山峡の凧」
...熊楠諸国を遍歴して深く一塵(じん)一屑(せつ)をも破壊するてふ事の甚だ一国一個人の気質品性を損するを知り...
南方熊楠 「十二支考」
...先頃は私がどう云おうと、決して話を、損する、儲けるという深度以上にはうけつけなかったし、一通り通用する商売をやっている体裁をつくって居ましたから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...自分もそれだけ損するが良いのじゃ...
横光利一 「夜の靴」
...話したって損するだけだと思うんだ...
横光利一 「旅愁」
...……察するに、佐久間、滝川などの部将たちは、信長から援(たす)けに赴いても、兵を損するな、好んで戦うなと、内々いいふくめられて来たものと思われる」「それもあてにはすまい...
吉川英治 「新書太閤記」
...……が先生、金が入るとか、損するとか、そんな日常茶飯事は、貴筮(きぜい)に伺う必要はありません...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索