...烈しくざわざわ揺れたと思ふと...
芥川龍之介 「杜子春」
...ざらりと外套の袖の揺れたるのみ...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...髪油のにおいがただよい揺れた...
梅崎春生 「幻化」
...振り子が右や左に揺れた幾年かの後...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...途の曲りではぐらぐらと揺れた...
田中貢太郎 「賈后と小吏」
...久光は、落ちまいと、手綱を引きしめていたが、突いた刀が、帯へ、刀尖が当ると同時に、ぐらっと、大きく揺れた...
直木三十五 「南国太平記」
...ちょうど風が起こって木の葉が揺れたので...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...右へ揺れたり左へ揺れたりしているところを見れば...
中里介山 「大菩薩峠」
...揺れたり動いたりする...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...何といっても地が四五寸もの間左右に急激に揺れたのだから...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...乗つて来たゴンドラの舟がごぼ/\と揺れた...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...枯れた芒がさっと風に揺れたち...
山本周五郎 「薊」
...このバスはひどく揺れた...
横光利一 「夜の靴」
...そこだけ真白な花が際立ち騒いで揺れた...
横光利一 「旅愁」
...大浪の上にあるようにグワラグワラ揺れた...
吉川英治 「三国志」
...揺れたりします」「桔梗どの...
吉川英治 「平の将門」
...いっぱいになってなお揺れた...
吉川英治 「松のや露八」
...嵐みたいに揺れた...
吉川英治 「無宿人国記」
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