...烈(はげ)しくざわざわ揺れたと思うと...
芥川龍之介 「杜子春」
...――きりょうも、いろも、雪おんな……ずどんと鳴って、壁が揺れた...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...汽車が揺れたかと思ふと...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...列車ががたんと揺れたので眼を覚ました...
海野十三 「暗号数字」
...ダブダブと揺れた...
江戸川乱歩 「江川蘭子」
...その拍子に馬車が大揺れに揺れたと思ふと...
薄田泣菫 「茶話」
...振り子が右や左に揺れた幾年かの後...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...枕元に点けてあつた豆ランプの光がちら/\と揺れた...
田中貢太郎 「海異志」
...一つの鉢植がグラグラと揺れた...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...ちょうど風が起こって木の葉が揺れたので...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...大揺れに揺れた船が何かに触れて...
中里介山 「大菩薩峠」
...白骨は、つい今まで自分たちの隅々隈々(すみずみくまぐま)までも知っていたわが家同様のところ、どう考えても、急にこんなになりそうな人は思い出せないから、二人は面(かお)を見合わせたっきりでいると、「さあ、それでは皆さん、もう一息御苦労」「はいはい」釣台をかつぎ上げた時に、揺れた調子か、山風にあおられてか、面のあたりにかぶさっていた白い布の一端が、パッとはね上ると、その下に現われたのは、久助は傍見(わきみ)をしていたが、馬上のお雪ちゃんは、ハッキリとそれを認めて、「あっ!」あたりの誰人をも驚かした声をあげたが、それよりも当人のお雪ちゃんが、土のようになってふるえたのは、覆われた白布のうちから見せた死人の面は、例のイヤなおばさんに相違なく、まだつやつやしい髪の毛がたっぷりと――あの脂(あぶら)ぎった面の色が、長いあいだ無名沼(ななしぬま)の冷たい水の中につかっていたせいか、真白くなって眠っているのを、たしかに見届けました...
中里介山 「大菩薩峠」
...船は縦に揺れたり、横に揺れたり、悲鳴をあげたりしながら、喧騒のなかを営々と進んで行くのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...ナーワル号がクイーン・シャーロット海峡を過ぎて憑かれたもののように前後左右に揺れたときでさえ...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...船が揺れたせいではなかった...
夢野久作 「幽霊と推進機」
...一段と闇の中で激しく揺れた...
横光利一 「日輪」
...そこだけ真白な花が際立ち騒いで揺れた...
横光利一 「旅愁」
...右の頬(ほ)に垂れた眼鏡の紐が悠(ゆる)やかに揺れた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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