...東京の家は地震でも揺れたら危い位...
石川啄木 「天鵞絨」
...浦子の姿は烈(はげ)しく揺れたが...
泉鏡花 「悪獣篇」
...近所を漕いだ屋根舟の揺れた事!貴方は泳いで在(い)らしったんです...
泉鏡花 「浮舟」
...振り子が右や左に揺れた幾年かの後...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...山が揺れたときにこれらの石が山腹をころげ落ちて現在の岸辺になったのだと想像されている...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...自殺遊ばされました」「…………」殿下の身体が烈(はげ)しく揺れたように見受けられる...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...機体は木の葉のように揺れた...
田中貢太郎 「飛行機に乗る怪しい紳士」
...投石機から石を発射するようにそれをヒュッと投げつけた……するとそれはラグリー氏の耳のちようど半インチ上の壁に突き立つてブルブルと揺れた...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「手早い奴」
...睡蓮の一つがユラユラと揺れたと思うと...
夢野久作 「ルルとミミ」
...(家がある)小太郎が、そう思った時、灯が、左右に揺れた...
直木三十五 「南国太平記」
...赤い頬がゼリーのようにだぶだぶ揺れた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...棚の葡萄(ぶどう)は大きな美しい葉を房々と縁側近くまで垂らして涼風に揺れた...
宮本百合子 「毛の指環」
...ふいに水の上の白い影が冴えて揺れた...
室生犀星 「みずうみ」
...ぐらぐらと揺れた...
山本周五郎 「山彦乙女」
...一層活き活きと揺れたわむ呼吸に見えて美しかった...
横光利一 「旅愁」
...大浪の上にあるようにグワラグワラ揺れた...
吉川英治 「三国志」
...わあっと全山は笑いに揺れた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ふいに二人の踏んでいる大地が揺れたような気がした...
吉川英治 「宮本武蔵」
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