...かごかきはそれぞれ長い杖を持って自身を支え、二人は歩調を合わせ、そして駕籠は優しく、ゆらゆら揺れる...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...一寸でもウトウトすると人力車が揺れて...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...そう揺れなかったですな...
梅崎春生 「狂い凧」
...揺れ動く状態等緩急抑揚のある処を熟視して熱心にやりました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...ちょうど大波の上に乗った小舟のように揺れて...
田中貢太郎 「変災序記」
...われわれの家は宙天から地底(じぞこ)へまで揺れころぶ...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...けれども船体の一と揺れの後では...
葉山嘉樹 「浚渫船」
...風に吹かれて揺れている...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...船は縦に揺れたり、横に揺れたり、悲鳴をあげたりしながら、喧騒のなかを営々と進んで行くのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...棚の葡萄(ぶどう)は大きな美しい葉を房々と縁側近くまで垂らして涼風に揺れた...
宮本百合子 「毛の指環」
...さし交した樹々の枝は愈深くかげを絡ませながら、揺れ、そよぎ、根から梢まで震動をつたえつつ、葉と葉とからしたたりおちる雨粒が、下の泉の面にころがり、珠と結び、その珠のつながりは忽ち泉のふきあげるしぶきにまじって、紅の罌粟(けし)の花弁をひたしながら溢れる様子...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...波を見るそれのように揺れてくるような気がした...
室生犀星 「舌を噛み切った女」
...舵棒に腰を下ろして六さんが揺れていた...
山之口貘 「ダルマ船日記」
...鈍い振子のように暫く左右に揺れていた...
横光利一 「南北」
...だんだんと振幅を狭めて来て揺れ停り...
横光利一 「馬車」
...風に揺れた栗の下枝の間を...
横光利一 「夜の靴」
...藤蔓の揺れるのを見上げていた...
吉川英治 「黒田如水」
...紙燭(ししょく)の光がてらてらと揺れうごいて来る...
吉川英治 「新書太閤記」
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