...湿っぽい夏の夜の空気を揺るのであった...
李光洙 「愛か」
...柳緑と太陽の認識大風を飛べども燕流さるる揺るごと梢の星の見えかくれ白雲を千切って風のその行方◆四月五日発行『氷原』十九号喜多 一児日あたり...
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...その巨大な蟻(あり)の巣を揺るがしてる新しい活動力に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...揺るぎなき平和と王党の確かな安泰との時代だった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ヴェルサイユの月の下に金髪を揺るがし...
野上豊一郎 「パリの地下牢」
...彼がそれを吸い込む様は今日も高級煙草のマクバをいっぱい詰めた嗅ぎ煙草入れを持つことに揺るがぬ自信を持った男そのものだった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...魚を殺すという決意が揺るぐことはなかった...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...その考えは一瞬たりとも揺るぎません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...記事の事実は揺るがない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...冬見た私を、今日同じ私だと思うだろうか?又、雄々しい活力が、今私の心を揺る、サムソンのように、殿堂の柱に、今手をかけたサムソンのように神の命あれば山をも移す 信仰が野に来、自然に戻った私の胸に満つるのだ...
宮本百合子 「五月の空」
...彼女は急に妖艶な微笑を両頬(りょうほお)に揺るがしながら...
横光利一 「日輪」
...と声海嘯(こえつなみ)を揺るがしているだけなのである...
吉川英治 「三国志」
...全城を揺るがすばかりどっと笑う声がした...
吉川英治 「三国志」
...出動! そこはかとなく夕闇に揺るぎ出した...
吉川英治 「新書太閤記」
...今とて寸分の揺るぎもない...
吉川英治 「新書太閤記」
...前にもました銃声と喊声(かんせい)が一時に地を揺るがし始めた...
吉川英治 「新書太閤記」
...かすかな信仰の揺るぎが萌(きざ)してきた...
吉川英治 「親鸞」
...部屋を揺るがすような声でわめいた...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索