...葉末の揺るゝ風もあらで...
泉鏡花 「紫陽花」
...突然強風が吹起こって家を揺るがし雨戸を震わすかと思うと...
寺田寅彦 「雨の上高地」
...鉄の心も揺るがせる...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「ボヘミアの醜聞」
...」それで身体を揺るって奴もないものだけれど...
豊島与志雄 「月明」
...その巨大な蟻(あり)の巣を揺るがしてる新しい活動力に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」揺る度びにどぶりどぶりと重い液体の音がして...
豊島与志雄 「特殊部落の犯罪」
...その深淵の面には、何かが陥ったことを示してくれ、また錘(おもり)を投ずべき場所を示してくれるような、揺るぎや、震えや、かすかな丸い波紋さえも、もはや見られなくなっていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...御用だぞッ」函嶺全山を揺るがすほどの声がして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...貧乏揺るぎもさせまじき気色です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...青き樹の枝に揺るる風にゆれて鴉に眼をついばますああ...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「女王スカァアの笑い」
...鱗(うろこ)のような鮮明な嘲笑を揺るがせた...
横光利一 「上海」
...全城を揺るがすばかりどっと笑う声がした...
吉川英治 「三国志」
...全陣地を揺るがし始めた...
吉川英治 「新書太閤記」
...むくりと根廻りの土が揺るぎだした...
吉川英治 「新・水滸伝」
...後ろの山を揺るがした...
吉川英治 「宮本武蔵」
...一点の揺るぎでも...
吉川英治 「山浦清麿」
...彼らはこの「天」の命令や意志に従うことによって揺るぎなき確信を得ると感じた...
和辻哲郎 「孔子」
...ギリシア人の古い神々の信仰はすでに自然哲学者やソフィストによって揺るがされており...
和辻哲郎 「孔子」
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