...二つ三つ軽く揺ると...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...突然強風が吹起こって家を揺るがし雨戸を震わすかと思うと...
寺田寅彦 「雨の上高地」
...その巨大な蟻(あり)の巣を揺るがしてる新しい活動力に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...もうそれをささえるものがなくなって揺るぎ出していた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...丸太ン棒で打つかとばかり燃える漏斗のかたちした紺青の空を揺るがせた時...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...むくりむくりと揺るぎ出して...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...丸屋の身代を貧乏揺るぎもさせないのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...御用だぞッ」函嶺全山を揺るがすほどの声がして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...父の手紙は僕を揺るがす...
原民喜 「鎮魂歌」
...論理は揺るがしがたいが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...侍女の信念を揺るがす事はできなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...従てその路面を踏み固め曳き固めかつ揺るがし...
牧野富太郎 「植物記」
...昔は地震が揺ると竹藪へ逃げ込んだといいます...
牧野富太郎 「植物記」
...反絵は毛の生えた逞(たくま)しいその臑(すね)で霧を揺るがしながら石窖の前へ馳けて来た...
横光利一 「日輪」
...前にもました銃声と喊声(かんせい)が一時に地を揺るがし始めた...
吉川英治 「新書太閤記」
...『論語』全篇を通じておそらく揺るぎのない声価を保っている弟子は...
和辻哲郎 「孔子」
...彼らはこの「天」の命令や意志に従うことによって揺るぎなき確信を得ると感じた...
和辻哲郎 「孔子」
...ギリシア人の古い神々の信仰はすでに自然哲学者やソフィストによって揺るがされており...
和辻哲郎 「孔子」
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