...まるで油を揺るやうに...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...湿っぽい夏の夜の空気を揺るのであった...
李光洙 「愛か」
...落人や一百里我はきぬ――夜の鳥の声遠き静夜の揺るゝ灯影(ほかげ)にひとり泣かむとみちのくへさなりその...
石川啄木 「閑天地」
...艦体をぐらぐらと揺るがせた...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...魔王の不信仰をも揺るがせるような奇怪なものを見せて...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...幹は揺るがなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...丸太ン棒で打つかとばかり燃える漏斗のかたちした紺青の空を揺るがせた時...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...寸毫(すんごう)の揺るぎもありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...丸屋の身代を貧乏揺るぎもさせないのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...魚を殺すという決意が揺るぐことはなかった...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...昔は地震が揺ると竹藪へ逃げ込んだといいます...
牧野富太郎 「植物記」
...かようなる大地震の揺るときは陽気というて地中より火の玉の如きもの出ることあり...
武者金吉 「地震なまず」
...馬車は揺るぎ出した...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...にわかに揺るぎだして追撃にかかろうとしたが...
吉川英治 「三国志」
...今とて寸分の揺るぎもない...
吉川英治 「新書太閤記」
...むくりと根廻りの土が揺るぎだした...
吉川英治 「新・水滸伝」
...毛ほどな揺るぎも見せないことを...
吉川英治 「親鸞」
...さざ波ほどの揺るぎもうけなかった...
吉川英治 「親鸞」
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