...お起きよ」女房がまた体を揺るので...
田中貢太郎 「黄燈」
...突然強風が吹起こって家を揺るがし雨戸を震わすかと思うと...
寺田寅彦 「雨の上高地」
...その度(たび)ごとにこうした突風が屋を揺るがすのではないかと思われた...
寺田寅彦 「雨の上高地」
...丸太ン棒で打つかとばかり燃える漏斗のかたちした紺青の空を揺るがせた時...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...上げ潮に揺るぎ出しそうな有様...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...貧乏揺るぎもさせまじき気色です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...昔は地震が揺ると竹藪へ逃げ込んだといいます...
牧野富太郎 「植物記」
...馬車は揺るぎ出した...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...しばし何処ともなく揺るがしていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...いちいち軍功をあげれば数かぎりもない働きは寄手の中にもあったのであるが――しかもなお頑として陥(お)ちも揺るぎもしないのが別所一族のたて籠(こも)った三木城であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...今とて寸分の揺るぎもない...
吉川英治 「新書太閤記」
...軌(わだち)は土を掘って林の道を揺るぎだした...
吉川英治 「親鸞」
...大衆は波のように揺るぎだして...
吉川英治 「親鸞」
...揺るるたびに、前御簾の裂け目から、常磐の白い顔や、その膝にとり縋(すが)っている子達の姿がちらと見えた...
吉川英治 「源頼朝」
...身を揺るがすのである...
吉川英治 「源頼朝」
...揺るぎ出すのを待ち遠しげに坐っている...
吉川英治 「源頼朝」
...後ろの山を揺るがした...
吉川英治 「宮本武蔵」
...一点の揺るぎでも...
吉川英治 「山浦清麿」
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