...凩(こがらし)に揺るる日輪の光を浴びて...
芥川龍之介 「奉教人の死」
...落人や一百里我はきぬ――夜の鳥の声遠き静夜の揺るゝ灯影(ほかげ)にひとり泣かむとみちのくへさなりその...
石川啄木 「閑天地」
...永久に揺るがぬ確固たる善の原理が...
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven、フランツ・ゲルハルト・ヴェーゲラー Franz Gerhard Wegeler、エレオノーレ・フォン・ブロイニング Eleonore von Breuning、ロマン・ロラン Romain Rolland 片山敏彦訳 「ベートーヴェンの生涯」
...艦体をぐらぐらと揺るがせた...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...その度(たび)ごとにこうした突風が屋を揺るがすのではないかと思われた...
寺田寅彦 「雨の上高地」
...その巨大な蟻(あり)の巣を揺るがしてる新しい活動力に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...揺るぎなき平和と王党の確かな安泰との時代だった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...もうそれをささえるものがなくなって揺るぎ出していた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ヴェルサイユの月の下に金髪を揺るがし...
野上豊一郎 「パリの地下牢」
...丸屋の身代を貧乏揺るぎもさせないのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...今や徐々に揺るぎ出ようとしているのだ...
牧逸馬 「運命のSOS」
...先帝の葬式に従えと諭(さと)せば悦んで尾を揺るがし故(もと)のごとく飲食す...
南方熊楠 「十二支考」
...かようなる大地震の揺るときは陽気というて地中より火の玉の如きもの出ることあり...
武者金吉 「地震なまず」
...全城を揺るがすばかりどっと笑う声がした...
吉川英治 「三国志」
...ただならず揺るぎ出したのは...
吉川英治 「私本太平記」
...その本国吉田山の城をめったに揺るぎ出ることも当然ならない...
吉川英治 「新書太閤記」
...天を震い地を揺るがすといっても...
吉川英治 「新書太閤記」
...もはや武士の支配を揺るがすほどではなかった...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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