...湿っぽい夏の夜の空気を揺るのであった...
李光洙 「愛か」
...葉末の揺るゝ風もあらで...
泉鏡花 「紫陽花」
...永久に揺るがぬ確固たる善の原理が...
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven、フランツ・ゲルハルト・ヴェーゲラー Franz Gerhard Wegeler、エレオノーレ・フォン・ブロイニング Eleonore von Breuning、ロマン・ロラン Romain Rolland 片山敏彦訳 「ベートーヴェンの生涯」
...しかし共産主義に対する揺るぎない愛着を持っており...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「西洋科学は素晴らしい」
...お起きよ」女房がまた体を揺るので...
田中貢太郎 「黄燈」
...柳緑と太陽の認識大風を飛べども燕流さるる揺るごと梢の星の見えかくれ白雲を千切って風のその行方◆四月五日発行『氷原』十九号喜多 一児日あたり...
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...突然強風が吹起こって家を揺るがし雨戸を震わすかと思うと...
寺田寅彦 「雨の上高地」
...その度毎にかうした突風が屋を揺るがすのではないかと思はれた...
寺田寅彦 「雨の上高地」
...」揺る度びにどぶりどぶりと重い液体の音がして...
豊島与志雄 「特殊部落の犯罪」
...自らの愚昧(ぐまい)のうちに揺るがず...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...もうそれをささえるものがなくなって揺るぎ出していた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その深淵の面には、何かが陥ったことを示してくれ、また錘(おもり)を投ずべき場所を示してくれるような、揺るぎや、震えや、かすかな丸い波紋さえも、もはや見られなくなっていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...むくりむくりと揺るぎ出して...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...第一番に佐々村村一君を選びました」波のような会場の空気を揺る拍手に送り迎えられて...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...今や徐々に揺るぎ出ようとしているのだ...
牧逸馬 「運命のSOS」
...かようなる大地震の揺るときは陽気というて地中より火の玉の如きもの出ることあり...
武者金吉 「地震なまず」
...その本国吉田山の城をめったに揺るぎ出ることも当然ならない...
吉川英治 「新書太閤記」
...もはや武士の支配を揺るがすほどではなかった...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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