...長い下枝をゆらゆらと揺り動かせました...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...身を揺り顔をさっと輝やかせ...
鷹野つぎ 「窓」
...揺りかごへ入れて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ねむい」
...妻は片っぽだけの乳房を揺りながら...
外村繁 「落日の光景」
...揺り起されて彼が眼をさました時には...
豊島与志雄 「田舎者」
...あなた」枕許(まくらもと)を揺り動かすのはお浜の声...
中里介山 「大菩薩峠」
...髪の毛ではない無数の蛇の舌が断間なく震動して五寸の円の輪を揺り廻るので...
夏目漱石 「幻影の盾」
...東洋の医学メソポタミアにおける医学メソポタミアは実際に揺りかごでなかったとしても...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...おチビさんに揺りおこされて眼をあいたら晴れ晴れと朝になっていた...
久生十蘭 「だいこん」
...そばへよって揺り動かしてみると...
平林初之輔 「アパートの殺人」
...唱は炉端の天井から揺り籠をぶらさげて鵞鳥の容体を注意してゐた...
牧野信一 「剥製」
...夜空と陸との隙間にもぐり込んで寝たのである草に埋れて寝たのであるところ構はず寝たのである寝たのであるがねむれたのでもあつたのか!このごろはねむれない陸を敷いてはねむれない夜空の下ではねむれない揺り起されてはねむれないこの生活の柄が夏むきなのか!寝たかとおもふと冷気にからかはれて秋は...
山之口貘 「楽になったという話」
...やがてぐいと肩を揺りあげ...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...彼は肩に掛けている旅嚢(りょのう)を揺りあげ...
山本周五郎 「似而非物語」
...悠二郎はぐらぐらと頭を揺り...
山本周五郎 「桑の木物語」
...一と揺り揺すぶってみるつもりだったが...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...老母がその体を揺り動かすと...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「起きるんですよ」わたくしは少年を揺りうごかした...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
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