...かれこれ三時間もたった頃博士はまず眼を醒しほかの者を揺り起した...
江見水蔭 「月世界跋渉記」
...飽和した満足感で揺り動かし...
田中英光 「さようなら」
...小屋を揺りはじめる...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...遠くの方から揺り上げるように聴こえます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...はなはだしく揺り動かされ...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...身体を揺りながら足踏みをし...
久生十蘭 「春の山」
...それは船夫が柳川源達を揺り起しているのであった...
本庄陸男 「石狩川」
...百合子の揺り動かす雪洞に伴れて伸びたり縮んだりした...
牧野信一 「南風譜」
...唱は炉端の天井から揺り籠をぶらさげて鵞鳥の容体を注意してゐた...
牧野信一 「剥製」
...一刹那揺り動かすに足るほど...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...息がはずむように、揺り上げられる...
水野葉舟 「遠野へ」
...歩くにつれて首を揺り乍ら...
宮本百合子 「犬のはじまり」
...赤坊の揺り籠が隅においてある...
宮本百合子 「「インガ」」
...ちょうど揺りかごの中の赤ん坊のように...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ゆらゆらと揺りながら...
山本周五郎 「夕靄の中」
...そしてこの悲痛にバックはあやしくも揺り動かされたのである...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...勿論(もちろん)梶をも揺り動かした...
横光利一 「微笑」
...執こく揺り起されて...
吉川英治 「柳生月影抄」
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