...列車がひどく動揺する...
江戸川乱歩 「鬼」
...「人生は不満と退屈との間を動揺する時計の振子(ペンジュラム)だ」とショウペンハウエルはいっております...
高神覚昇 「般若心経講義」
...事にふれ折につけて動揺する(今日だつてさうだ)...
種田山頭火 「其中日記」
...寺院の懸灯の動揺するを見て驚き怪しんだ子供がイタリアピサに一人あったので振り子の方則が世に出た...
寺田寅彦 「知と疑い」
...批評がこの枢軸の周りを動揺することは避け難い...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...ラジオ放送化によっていつかは動揺する時を有つだろう...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...それはあばれ回って籠(かご)の格子(こうし)を揺することはあっても...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それを動揺する船の上で測ることは...
中谷宇吉郎 「地球の円い話」
...その下に浪(なみ)の砕けた白い泡が夜の中に絶間なく動揺するのが...
夏目漱石 「行人」
...世界はかように動揺する...
夏目漱石 「三四郎」
...酔っぱらいのように動揺する...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...インフレーション時代のベルリンと日本の震災時分を背景として動揺する中層の精神を描いて印象深くありました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...公の動かすべからざる制度習慣を動揺する私の心持(私的の理由はただ私的の決定権しかもたない)に従わせようとするのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...動揺する渦の色彩を眺めていたのである...
横光利一 「上海」
...それでも塩野は動揺する中でまだカメラのシャッタを切っているらしかった...
横光利一 「旅愁」
...天井を揺するばかりだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...助殿……」肩を、かるく揺すると、「お...
吉川英治 「新書太閤記」
...人目を避けて恋人とかくれに入るような秘密と似たものが五十過ぎた男の胸をそっと揺する...
吉川英治 「源頼朝」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??