...微力なる私の土地解放で崩壊したり動揺する様な確信であるならば其の根柢が空虚なる為で決して充分に鞏固(きようこ)なるものでない証拠ではあるまいか...
有島武郎 「狩太農場の解放」
...樹木の動揺するは...
高木敏雄 「比較神話学」
...汁がゆるやかに動揺するのを手の上に感じ...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...――それがこの瞬間に思ひがけない形で動揺するのを覚えた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...ただこの海産動物につながる連想の活動を刺激することによって「憧憬(どうけい)のかすみの中に浮揺する風景や...
寺田寅彦 「映画芸術」
...之によって自然科学の真理そのものは少しも動揺するものではない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...汽車で明す夜といえば動揺する睡眠に身体(からだ)も頭も散々(さんざん)な目に逢う...
永井荷風 「夏の町」
...あれの気位が根柢から動揺するのはぜひもないことだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...鯨舟はこっぱのように動揺する...
中里介山 「大菩薩峠」
...遽(にわ)かに人々の動揺する姿を見た...
原民喜 「死のなかの風景」
...草木のはげしく動揺するを見たり...
アンブローズ・ビヤース Ambrose Bierce 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...和田だよ」倫子の肩に手をかけて揺すると...
久生十蘭 「川波」
...政壇の波瀾に動揺することなきを得べし...
福沢諭吉 「学問の独立」
...動揺するとは驚きだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...渦巻く波忽然と舟の横腹を打ちて動揺するにまづ肝潰れてあなやと見れば舟は全く横ざまに向き直り船頭親子は舟の両端にありて櫓をあやつる...
正岡子規 「かけはしの記」
...その顔面筋肉には何ともいえない焦燥(いらだ)たしい憤懣の色が動揺するのを私は見逃さなかった...
夢野久作 「戦場」
...このままでは人心も動揺する憂いがありましょう...
吉川英治 「三国志」
...さなきだに陣形は動揺する...
吉川英治 「新書太閤記」
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