...電車の動揺するのにつれて...
芥川龍之介 「妖婆」
...立ってもいられぬくらい動揺する...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...汁がゆるやかに動揺するのを手の上に感じ...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...ただこの海産動物につながる連想の活動を刺激することによって「憧憬(どうけい)のかすみの中に浮揺する風景や...
寺田寅彦 「映画芸術」
...私は見てはならないものを見たと思い、かなり動揺する...
外村繁 「澪標」
...官憲も動揺することがある...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...芸術学そのものの体系は根底から動揺するということになるのである...
中井正一 「美学入門」
...汽車で明す夜といえば動揺する睡眠に身体(からだ)も頭も散々(さんざん)な目に逢う...
永井荷風 「夏の町」
...あれの気位が根柢から動揺するのはぜひもないことだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...更に動揺するのではありませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは風の通路にあたりて動揺するがごとく...
アンブローズ・ビヤース Ambrose Bierce 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...赤い布をかけた髷を揺するようにして...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...他日動揺する恐れのない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...どんな人を見ても心の動揺することなどはなかったはずである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...甲斐は少なからず気持が動揺するのを感じた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...さなきだに陣形は動揺する...
吉川英治 「新書太閤記」
...それを揺するものは静かな潮風...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...それはまた新来文化に驚異の眼を見張った推古時代の日本人の動揺する心と相通ずるであろう...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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