...電車の動揺するのにつれて...
芥川龍之介 「妖婆」
...相模灘に近きたりと覚しく波少しくはげしうなりて船も動揺するなり...
上田敏 「月」
...「人生は不満と退屈との間を動揺する時計の振子(ペンジュラム)だ」とショウペンハウエルはいっております...
高神覚昇 「般若心経講義」
...観る者が一歩動くとその輪郭が忽ち動揺する...
高村光太郎 「能の彫刻美」
...汁がゆるやかに動揺するのを手の上に感じ...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...そうして顔を洗うために鉢(はち)の水が動揺すると...
寺田寅彦 「日常身辺の物理的諸問題」
...それ故此の変更によってカントに基く認識論は少しも動揺するものではない...
戸坂潤 「カントと現代の科学」
...ラジオ放送化によっていつかは動揺する時を有つだろう...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...私は少なからず動揺する...
外村繁 「澪標」
...風があの枝を揺するときには...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...世界はかように動揺する...
夏目漱石 「三四郎」
...その動揺する家屋から...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...動揺する電車の床にも...
原民喜 「美しき死の岸に」
...草木のはげしく動揺するを見たり...
アンブローズ・ビヤース Ambrose Bierce 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...その上に蕩揺する表情によって...
久生十蘭 「魔都」
...政壇の波瀾に動揺することなきを得べし...
福沢諭吉 「学問の独立」
...体を前後に揺するのであった...
松永延造 「ラ氏の笛」
...また動揺することになってはならない危険な会見を避けていたのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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