...何かの話の序(ついで)にアノ事――三四日前に共立病院の看護婦に催眠術を施(か)けた事を揶揄(からか)つた...
石川啄木 「病院の窓」
...それから主婦さんと私と二人で散々揶揄(からか)つてやつたら...
石川啄木 「病院の窓」
...ちょっと揶揄(からか)ってみたくなり...
海野十三 「宇宙尖兵」
...虚無主義者の神への揶揄(やゆ)であるとか...
太宰治 「猿面冠者」
...ペンクは色々とディスクシオンをしながら自分などにはよく分らぬ皮肉らしいことを云って相手を揶揄(やゆ)しながら一座を見渡してにやりとするという風であった...
寺田寅彦 「ベルリン大学(1909-1910)」
...何か揶揄(からか)われたんだろ...
徳田秋声 「爛」
...揶子酒のことを考えてみるがよい...
豊島与志雄 「「自然」」
...大勢はそこここから仮声を出して揶揄おうとする...
長塚節 「太十と其犬」
...それを若(わか)い衆(しゆ)が揶揄半分(からかひはんぶん)に道(みち)を開(ひら)いてやらうとしては遣(や)るまいとして騷(さわ)いだのであつた...
長塚節 「土」
...其(そ)の態度(たいど)を心憎(こゝろにく)く思(おも)ふ若(わか)い衆(しゆ)が「俺(お)ら其(そ)の手拭(てぬげ)被(かぶ)つてこつち向(む)いてる姐樣(あねさま)こと寄(よ)せて見(み)てえもんだな」立(た)ち塞(ふさ)がつた陰(かげ)から瞽女(ごぜ)の一人(ひとり)へ揶揄(からか)つていつたものがある...
長塚節 「土」
...知人の間でとかく揶揄(やゆ)や嘲笑(ちょうしょう)が絶えないのを彼は知っていた...
原民喜 「永遠のみどり」
...どうでしょう」師匠も時にはさりげのない顔で揶揄いをいうことがあるので...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...巡査を揶揄(やゆ)するようにヒョイヒョイと弾(はず)んで...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...彼らの通有性である戯(ざ)れ言(ごと)や揶揄(やゆ)を露骨な態度に示したまま...
吉川英治 「新書太閤記」
...宋江が彼を揶揄(やゆ)したり慰めたりしているうちに...
吉川英治 「新・水滸伝」
...揶揄(からか)うような...
吉川英治 「宮本武蔵」
...揶揄(やゆ)して...
吉川英治 「宮本武蔵」
...あんな薬缶頭のどこが好いんだ」そういって皆に揶揄された...
若杉鳥子 「雨の回想」
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