...種々な事を云つて揶揄ふ...
石川啄木 「菊池君」
...』『私も三人のうちですか?』『可けませんか?』多吉は揶揄(からか)ふやうな眼付をした...
石川啄木 「道」
...黒い帽子はさういふ彼を揶揄(やゆ)するやうに...
犬養健 「姉弟と新聞配達」
...ハッ」「あざやかあざやか」「そっくりだ」賞讃とも揶揄(からかい)ともつかぬ呼声が...
江戸川乱歩 「踊る一寸法師」
...「アヴァンギァルドとは金にならぬ映画を作る人たちの仲間を言う」と揶揄(やゆ)した人がある...
寺田寅彦 「映画芸術」
...子供を揶揄(からか)ったり...
徳田秋声 「あらくれ」
...揶揄(からか)うような目をした...
徳田秋声 「黴」
...揶子酒のことを考えてみるがよい...
豊島与志雄 「「自然」」
...清澄の茂太郎の揶揄(やゆ)の的となっている金椎少年が...
中里介山 「大菩薩峠」
...それが果してクリストを揶揄したものだかどうだかわからない(何となればその頃は磔にされる者は非常に多かったから)が...
野上豊一郎 「パラティーノ」
...*1 オポデリドック パーウェルをもじって故意(わざ)とこんな滑稽な名前で揶揄(からか)ったのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...軽く揶揄すると――...
牧野信一 「愚かな朝の話」
...アッハハッハアッハハッハこりや可笑し」と云ふオペレット特有のあのコーラスを揶揄したものなのである...
正岡容 「大正東京錦絵」
...これには揶揄の調子が含まれていた...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...夫婦(ふたり)の嘆きを揶揄(やゆ)したのではなく...
吉川英治 「私本太平記」
...そして何を質問しても隠さないこの一捕虜にいつか軽い揶揄(やゆ)を試みたり...
吉川英治 「新書太閤記」
...単なる敬称ともちがう子ども扱いに似た揶揄(やゆ)がいくらかふくんでいた...
吉川英治 「新書太閤記」
...潮来(いたこ)でお職(しょく)が張れるなどとよく揶揄(からか)われたりするほど...
吉川英治 「旗岡巡査」
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