...祝意(しゆくい)に少(すこ)し揶揄(やゆ)を含(ふく)めた一句(いつく)がある...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...黒い帽子はさういふ彼を揶揄(やゆ)するやうに...
犬養健 「姉弟と新聞配達」
...「君たちのサービスが良すぎるせいだろう」と帆村は揶揄(からか)った...
海野十三 「ゴールデン・バット事件」
...同業者の宗像博士を揶揄するかのような態度を示しているのだ...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...と命じてさえも被告はかくのごとき愚弄的な言辞をもって法廷を揶揄(やゆ)している...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...彼女は時々揶揄(からか)われたり...
徳田秋声 「あらくれ」
...揶揄(からか)い半分応酬しているであろうK――博士(はかせ)のことが心に浮かんだ...
徳田秋声 「仮装人物」
...揶揄(からか)うような目をした...
徳田秋声 「黴」
...同時に彼は自分で自分を揶揄(やゆ)しているのではないかと疑った...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...彼らは怒鳴り、揶揄(やゆ)し、嘲弄(ちょうろう)し、喧嘩(けんか)をし、乞食(こじき)小僧のようなぼろをまとい哲人のような弊衣をつけ、下水の中をあさり、塵溜(ちりだめ)の中を狩り、汚物のうちから快活を引き出し、町の巷(ちまた)に天下の奇想をまき散らし、冷笑し風刺し、口笛を吹き歌を歌い、歓呼し罵詈(ばり)し、アレリュイアとマタンチュルリュレットと(訳者注 歓呼の賛歌とのろいの賛歌と)をあわせ用い、デ・プロフォンディスからシアンリまで(訳者注 荘重な聖歌から卑しい俗歌まで)あらゆる調子を口ずさみ、求めずして見いだし、知らないことをも知り、すりを働くほどに謹厳であり、賢者たるまでにばかであり、不潔なるまでに詩的であり、神々の上にうずくまり、糞便(ふんべん)の中に飛び込んで星を身につけて出て来る...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...兼次は揶揄(からか)はれながら自分も茶を摘んで乘氣になつて騷いで居る...
長塚節 「芋掘り」
...おふさへ何か手眞似で揶揄つた...
長塚節 「おふさ」
...そんだがあれつ切(き)り來(き)なくなつちやつて困(こま)つたな」と遠慮(ゑんりよ)もなく揶揄(からか)うては...
長塚節 「土」
...*1 オポデリドック パーウェルをもじって故意(わざ)とこんな滑稽な名前で揶揄(からか)ったのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...そのときの菜穂子の揶揄するような眼ざしには圭介を苛(い)ら苛(い)らさせるようなものは何一つ感ぜられなかった...
堀辰雄 「菜穂子」
...『ニュムフェン』などの形波間(なみま)より出でて揶揄(やゆ)す...
森鴎外 「うたかたの記」
...人間揶揄に出て來たのだらう...
吉川英治 「折々の記」
...ことばすずしく自分を揶揄(やゆ)するものであると取って...
吉川英治 「親鸞」
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