...兄は自分を援けに帰るのだと許(ばか)り思つてゐる...
石川啄木 「鳥影」
...塚田峰三郎が横堀を援けるべくその陣へ馳せたのは...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...そこの反乱を援けるために...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...呻めく同僚援けあげ軍船さして引きかへす...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...汝善くトロイア軍を援けよと...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...援け起そうとする山田の肱を横腹に受けて...
豊島与志雄 「春盲」
...援け起されて、壁際の腰掛に坐らせられたが、卓子によりかかりながら、硝子の無くなった小一間の穴を眺めて、嬉しげに言った...
豊島与志雄 「庶民生活」
...一人が、それを援けて、右側から、下段で迫って来た...
直木三十五 「南国太平記」
...館友は、ともに援けて、救援におもむき、呼応しなければならない...
中井正一 「図書館法ついに通過せり」
...親船へ援けを求められます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...相寄り相援けて自からなる飛躍をつづけ...
久生十蘭 「魔都」
...正兵衞と二人でお互に援け援けられ...
水野仙子 「醉ひたる商人」
...おせんが援け起こそうとしたとき...
山本周五郎 「柳橋物語」
...むしろそれを援ける平和な寛大な背後の力を欲しかった...
横光利一 「旅愁」
...予の苦戦を援けていたが...
吉川英治 「三国志」
...それを援けていたといえよう...
吉川英治 「私本太平記」
...意外な援けが入ってきた...
吉川英治 「私本太平記」
...宮のお援けもあったこと...
吉川英治 「私本太平記」
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