...世界主義人道主義の主張と握手するものである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...一同かわるがわる握手する...
有島武郎 「ドモ又の死」
...みずから手を伸ばして彼らと握手するに至ったのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...詩人と握手するよりも...
薄田泣菫 「茶話」
...10.丁寧に握手するのではなくて...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...私が西洋の婦人と握手する「光栄」に浴したのは...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...紫蘇の実のほのかなる(雲関亭即事)・さみしい顔が更けてゐる風が冷い握手する竹植ゑてある日向の家まつたく裸木となりて立つ(雲関亭即事)十一月廿六日晴...
種田山頭火 「行乞記」
...抱擁するなり握手するなり...
田山録弥 「時子」
...何事も起こらなかったかのようにクリストフと握手するつもりであった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それから握手するか...
中原中也 「青年青木三造」
...余人と握手するのは既に遅かった...
夏目漱石 「それから」
...広い新大陸に誰一人として彼と握手するものが無くなってしまったので...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...お互いに握手するさまはまるで学生だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「バブル崩壊」
...――また、朝の地引網の光景もある、綱引きの人々の大写しが出る、その中にはY・Kもゐる、U・Sもゐる、若い作家のJ・Tもゐる、僕の可憐な妻や妹もゐる、彼等は満身に力を込めて綱を引いてゐる、皆なシヤツ一枚で腕まくりだ、やがて綱が引きあげられると新鮮な魚がピチ/\とはねてゐる――そして彼等は両手に魚をぶらさげて渚づたひに戻つて来る――村の停車場、彼等は改札口で人を待つてゐるらしい、やがて汽車が着く、駅名の立札が現れる――まばらに人が降りて来る――妻が片手をあげてヒラヒラさせると、東京の友達(僕の見知らぬ)が、三人現れる、ひとりは大変に着飾つた美しい婦人で、二人は運動家らしい若者で、ラケツトなどを携へてゐる、皆が握手する、美しい婦人と妻が手を取り合ふ、その握手の大写し、指輪と腕時計の光る白い手と、人差指に繃帯を巻いた浅黒い手――脚の大写し、厚いフエルト草履と踵のまがつた靴――一同は嬉々としながら停車場を出て来る――小川の向方に細い煙突を持つた丸木小屋に似た僕等の家が見える、妻が彼方此方の景色を指差してゐる――海、半島、蜜柑山、水車小屋、――やがて、家に近づく――からたちの垣根に添うて行くと門口に標札が立つてゐる、三人の客が立止つてそれを眺め、嗤ふ――表札の大写し――...
牧野信一 「サンニー・サイド・ハウス」
...握手するにも気が置かれてならぬ...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...「まず第一にここに持って参った手紙をお読み下さらぬうちは」と言って握手することを拒んだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...或る人間とピッタリ握手するだけでいいのだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...マ氏と握手する...
吉川英治 「随筆 新平家」
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