...向揚幕(むこうあげまく)より役者の花道に出でんとする時...
永井荷風 「江戸芸術論」
...彫物師(ほりものし)の雲龍齋又六は中二階の揚幕の蔭...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...揚幕一枚をブラ下げたむき出しの吊(つり)二階で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...顏が揚幕(あげまく)の方へ向いて居るので斯うするより外に傷口を見る方法は無かつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...揚幕で辛抱強く終り迄見てゐた...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...背後には揚幕のやうに布を垂して...
牧野信一 「悪筆」
...腕組して揚幕に入る...
三木竹二 「いがみの権太」
...何の前ぶれもなしに揚幕から走り出して来る男...
三好十郎 「斬られの仙太」
...仙太! (言い放って井上が追って来そうな気配を見せるので一散に揚幕へ消える)井上 いいのですか...
三好十郎 「斬られの仙太」
...急ぎ足にドンドン揚幕へ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...)段六 阿呆が! (鍬を振る)(すると再び揚幕から...
三好十郎 「斬られの仙太」
...揚幕を出て来る真壁の仙太郎とくらやみの長五郎...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...喜造 (左手奥と揚幕奥へ向って)おーい...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...そこへ揚幕からタタッと走り出して来る男...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...揚幕より走り出して来る仲間姿の男...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...隊二 駆け足!十五名は小走りに走って順々に揚幕へ消える...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...路上右手の方へ走り去る)段六 阿呆が!(鍬を振る)すると再び揚幕から...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...揚幕で初舞台の出を待つ役者のように...
山本周五郎 「青べか物語」
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