...伍長も――伍長はしばらく考えた揚げ句...
芥川龍之介 「第四の夫から」
...殊(こと)に発句から二、三句、即ち第一、第二、第三等の句と、揚げ句、即ち終りの句並(ならび)にその前の句とは必ず季のある句であって、それが全体を引締めておる...
高浜虚子 「俳句への道」
...それはちょうど俳諧連句(はいかいれんく)の揚げ句のようなものだからである...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...「屏風(びょうぶ)の陰に見ゆる菓子盆」の揚げ句に終わる芭蕉のパートにはいったいにピッチの高いアクセントの強い句が目に立つ...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...隣にいるジョンドレットは、困窮の揚げ句、慈善家の慈悲をこうのを仕事としていること...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...揚げ句に転がり込まれて暴れられたのだからだらしがない...
正岡容 「わが寄席青春録」
...親類一統から義絶された揚げ句...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...その犯人を取って押えてタタキ上げて御覧になった揚げ句に...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...私が自由に暗室へ這入るということがすでに軽部の怨みを買った原因だったのにさんざん彼を怒らせた揚げ句の果に直ぐまた私が暗室へ這入ったのだから彼の逆上したのももっともなことである...
横光利一 「機械」
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