...看方(みかた)に由れば多少鴎外を貶(けな)して私を揚げるような筆法を弄(ろう)した...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...「奴らはとても大砲を陸に揚げることは出来ません...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...北海道から東京へ引き揚げる直前...
高見順 「いやな感じ」
...別段大声を揚げるでも逃げようとするでもなく為すが儘に手を捻じられて身悶えして居る...
谷崎潤一郎 「少年」
...それは入れ揚げる方が愚ではあるが...
近松秋江 「狂乱」
...気勢を揚げるために...
豊島与志雄 「自由人」
...気早(きばや)な連中はもう引き揚げると見える...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...健一は俵を引揚げるように...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...平次はそんな事にして引揚げることになりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...遅くならないうちに自分の家へ引揚げるためじゃないか」「なるほどね」平次の狙いはさすがに非凡でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「そしてあの小姓が引揚げる時...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...拙者は一応引揚げる...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...仲よく暮すんだぜ」平次はもう後も見ずに引揚げるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平次は默々として元の隱居所へ引揚げる外は無かつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平次はこのまゝ引揚げる外はなかつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さっさと引揚げる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...雄叫びを揚げるや否...
吉川英治 「剣難女難」
...その報告をなすべく亡君の菩提寺(ぼだいじ)へ引揚げる途中で――ふたたびこの門前を通ったのである...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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