...意氣揚々として歸つてくると...
石川啄木 「雲は天才である」
...而も軽忽に之を論断し苟且(こうしよ)に之を言説して顧みず揚々として得色あるが如きものあるはそもそも何の心ぞ...
津田左右吉 「史論の流行」
...怪物ヂュウスの傍に揚々として誇らへば...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...風凄じきイーリオン都城をさして揚々と...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...また意気揚々たる感じもした...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...これらの婦女は恣(ほしいまま)にその淫情を解放して意気揚々いささかの羞(はず)る色だもなし...
永井荷風 「浮世絵の鑑賞」
...意気揚々として帰って行った...
中谷宇吉郎 「寺田寅彦の追想」
...両腕をギクギクと曲げたり伸したりしながら意気揚々のかたちで歩いた...
牧野信一 「環魚洞風景」
...とても威気揚々たる姿で...
牧野信一 「馬車の歌」
...私はすつかり清々として意気揚々と進んで行くと...
牧野信一 「ビルヂングと月」
...または勝負から塵にまみれて意気揚々と引きあげるよりもテニスや舞踏から賞品をもらって帰る方を喜ぶとかいうふうならば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...シチリアでアテナイ人をやぶり意気揚々としてスュラクサイ市に凱旋したとき...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼等はほかの市民が揚々と大手をふってあるく中に...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...再び意気揚々としてその死体に鞭を振り下げた...
横光利一 「日輪」
...意気揚々と引つ張り歩いてゐた...
吉井勇 「青春回顧」
...壮士は、自分の手勢と降人を合わせて、意気揚々、もとの山間へひきあげて行こうとした...
吉川英治 「三国志」
...山は焼け、渓水(たにみず)は死屍(しし)で埋もれ、悽愴な余燼(よじん)のなかに、関羽、張飛は軍をおさめて、意気揚々、ゆうべの戦果を見まわっていた...
吉川英治 「三国志」
...意気揚々、巴西(はせい)へ向った...
吉川英治 「三国志」
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