...意気揚々私をのせて三マイルの路を走った...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...あとはいよいよ軍船にむかって実戦をやらすばかりだ」楊(ヤン)博士は揚々と...
海野十三 「軍用鮫」
...罵倒のこえを尻目に勢揃いして意気揚々と引きあげた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...そうして平気で揚々と引き上げて行くところで「おしまい」である...
寺田寅彦 「火事教育」
...けれども私は、とてもいい朝の仕事を、一つ仕終ったと思って、意気揚々として、ファーナムの停車場に引き返した...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...かれみずから揚々として今は平民主義を鎮圧したりと安心するのときにおいてたちまち一致雄決したる人民の猛志をもってこれを一掃するに至るべし...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...また意気揚々たる感じもした...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...意気揚々として宿屋の方へ引上げると...
中里介山 「大菩薩峠」
...その時、仏頂寺が急に思い立ったように、「どうだ、宇津木、これから白川郷(しらかわごう)へ行ってみないか、飛騨の白川郷というのは、すてきに変っているところだそうだ」二十四ここに不思議なこともあればあるもので、名古屋の城の天守閣の上に、意気揚々として、中原の野を見渡している道庵先生の姿を見ることです...
中里介山 「大菩薩峠」
...亡命太子は趙簡子の軍に擁せられて意氣揚々と黄河を渡つた...
中島敦 「盈虚」
...殿下のお返事承りますでございます」加十は意気揚々と...
久生十蘭 「魔都」
...計り知れない親密さを抱いて揚々と手綱を執った...
牧野信一 「ゼーロン」
...揚々(やう/\)として肥馬(ひま)に跨(またが)る将軍(しやうぐん)たち...
槇村浩 「生ける銃架」
...蔵太は、雀躍(こおど)りして、「これや大功名の拾い物」と、附近の金剛蔵院から古輿(ふるごし)を借り出し、皇子のお身をそれに乗せて、意気揚々、ここを通りかかったものである...
吉川英治 「私本太平記」
...意気揚々と引きとったが...
吉川英治 「新書太閤記」
...そんな中を、李雲の捕手隊は、縄付きの李逵と証人の曹旦那、名主、草簪(くさかんざし)の女などを引っ立てて、意気揚々、沂嶺(きれい)越えの向うにある県城の町へひきあげて行った...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そして、源次と大勘、ふたりの縄付きを引っ立てて、意気揚々と、前の裏道――女坂のほうへ向って行く...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...久しぶりに登城して、藩公から懇篤なことばと、お杯をいただいて、意気揚々、騎馬でやしきへ退がっていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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