...如何にも三人の探検隊は各自に山のような荷物を背負って意気揚々として帰って来た...
江見水蔭 「月世界跋渉記」
...鷹狩の獲物ですよ」子供は雀を持って意気揚々と帰って行った...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「美人鷹匠」
...民党の議員たちがそれぞれ意気揚々と宿舎へ引きあげた丁度その時刻に...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...重慶さまのお首をさげて御意気揚々と帰つてまゐりました...
太宰治 「右大臣実朝」
...意気揚々と狩猟に出たはよいが...
太宰治 「春の盗賊」
...テルソン銀行は意気揚々と不便の極致になってしまっていた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...そして意気揚々と...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...けれども私は、とてもいい朝の仕事を、一つ仕終ったと思って、意気揚々として、ファーナムの停車場に引き返した...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...かの第十九世紀の大勢力に敵対して揚々自得するのゲルマン...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...されば北斎は自(みずか)ら正確なる写生をなし得たりと信ずる時は意気揚々として...
永井荷風 「江戸芸術論」
...わが道庵先生の意気揚々たる姿を...
中里介山 「大菩薩峠」
...亡命太子は趙簡子の軍に擁せられて意氣揚々と黄河を渡つた...
中島敦 「盈虚」
...両腕をギクギクと曲げたり伸したりしながら意気揚々のかたちで歩いた...
牧野信一 「環魚洞風景」
...または勝負から塵にまみれて意気揚々と引きあげるよりもテニスや舞踏から賞品をもらって帰る方を喜ぶとかいうふうならば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...シチリアでアテナイ人をやぶり意気揚々としてスュラクサイ市に凱旋したとき...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ブラシを尻のポケットに仕舞(しま)って揚々と往来へ出た...
夢野久作 「黒白ストーリー」
...悲壮な最後を遂げた名士の棺側に付添いながら金モール服揚々たる八の字鬚の誇り……これ等の表現は絶対的に不可抗力のあらわれとして諦められなければならないものでありましょうか...
夢野久作 「鼻の表現」
...意気揚々(いきようよう)とそれを打ち振り...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
便利!手書き漢字入力検索