...しかも彼者自身は揚々として天下の春に謳歌したり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...意氣揚々として歸つてくると...
石川啄木 「雲は天才である」
...鷹狩の獲物ですよ」子供は雀を持って意気揚々と帰って行った...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「美人鷹匠」
...揚々として自得し...
竹越三叉 「深憂大患」
...そうして意気揚々と引上げて来た私の日本一の間抜けた姿を思い...
太宰治 「佳日」
...僕は意気揚々と家へ帰った...
太宰治 「正義と微笑」
...ケーストロスの沿岸に翼を延(の)して揚々と...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...みずから揚々然として得たりとし...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...シヤツとヅボン下とで意氣揚々と市中を錬りあるいて居つた皇帝は忽ちの中に衆民嘲笑の的となつた...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...別に急ぎもせずに揚々と歩きながら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...けれどもそういう明い晴やかな場所へ意気揚々と出しゃばるのは...
永井荷風 「妾宅」
...それで、その、青天白日の六千尺の大屏風(おおびょうぶ)の上を件(くだん)の武者修行の先生が、意気揚々として、大手を振って通ると、例の姫の井のところで、ふいにでっくわしたのは、蛇(じゃ)の目の傘をさした、透きとおるほどの美人であったということですから、聞いていた雲衲(うんのう)も固唾(かたず)をのみました...
中里介山 「大菩薩峠」
...またある者は自己の歓迎旗の下に立って揚々(ようよう)と後(おく)れて出る同輩を眺(なが)めている...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...ヘプバン編集長が例の封筒を意気揚々と掲げてきた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...むしろ意気揚々と広場を横切って来た...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...壻揚々として血染の布を示し...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...壮士は、自分の手勢と降人を合わせて、意気揚々、もとの山間へひきあげて行こうとした...
吉川英治 「三国志」
...意気揚々ひきあげて行ったのだった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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