...それは「妙々車(みょうみょうぐるま)」という草双紙(くさぞうし)の中の插画(さしえ)だったらしい...
芥川龍之介 「追憶」
...屈折した直線の赤筋をかいた小旗を舷(ふなばた)に插(はさ)んで...
伊藤左千夫 「水籠」
...スサノヲの命穀物の種――穀物などの起原を説く插入説話である...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...しかしこの映画の劇中劇として插入(そうにゅう)されたレヴューの場面にいろいろ変わった趣向があってちょっとおもしろく見られる...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...当初条件等を插入(そうにゅう)して...
寺田寅彦 「科学と文学」
...あるいは古典の中のある插話(そうわ)で結ばれているか...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...床の籠(かご)花生けに秋草が插(さ)されてあったが...
徳田秋声 「仮装人物」
...それらの插絵は、子供を惹(ひ)きつけるとともに恐れさした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...翠黛の眉濃かに插秧既に終りて日をふること旬日...
長塚節 「草津行」
...僕は釘を插し込んで置いて...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...插繪は一人の若い女が窓に身をのり出して...
堀辰雄 「詩集「窓」」
...リルケにはかういふ插話がある...
堀辰雄 「ノオト」
...我々の生活の插画の第四図と申すところ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...シャガールのファンタジーによる插画なんか不用になって来るところは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...背後の磁瓶(じへい)にふぢばかまの花が插してある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...坐則煮茗插花...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...榛軒は書斎と客間とに插花(いけばな)を絶やさなかつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...今でも田のほとりに樹枝を插す慣行として残っているが...
柳田国男 「年中行事覚書」
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