...五四 提二一燈一...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...「お待ちどうさま」女が魚軒(さしみ)の皿とフライの皿を提(さ)げて来ていた...
田中貢太郎 「港の妖婦」
...暑いという前提があって...
寺田寅彦 「さまよえるユダヤ人の手記より」
...ここの案内をした老年の土人は病気で熱があるとかいってヨロヨロしていたが菩提樹(ぼだいじゅ)の葉を採ってみんなに一枚ずつ分けてくれた...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...巨鋸(おおのこ)や嚢を背負い薬鑵を提(さ)げた男女が...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...たとひ既に之れを提供したりとするも...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...持つ人も持たれる提灯も変なものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...以前の、御用提灯、打割羽織(ぶっさきばおり)には、さほど驚かなかったがんりきの百が、井戸側の蔭から、ひょろひょろと這い出して来たよた者に、まったく毒気を抜かれてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...提灯には及ばねエよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...かかる説明がすでに囘想の働きを前提するといふ難點を除いても...
波多野精一 「時と永遠」
...蝙蝠傘を提げて、僕は坂を下りてゆく...
原民喜 「魔のひととき」
...夫々の手に提電灯(あかり)の用意をすると...
牧野信一 「冬物語」
...それをまあ! あんな風に提灯見たいにブラさげて...
牧野信一 「山彦の街」
...そして死の前提であった...
松永延造 「職工と微笑」
...すなわちその時の聴講者の直接実見・観察のできるいわゆる実例をなるべく多く提供することにし...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...まだ先刻(さっき)の頓馬(とんま)なスパイの眼がこびりついているのを感じながら――菩提夢(ぼだいむ)川すじで...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...吐(ぬ)かさねえか」ブランと提(さ)げていた縄の端で...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...明らかに人間の平等が提示されるのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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