...提灯を十も吊した加藤医院の前には大束の薪がまだ盛んに燃えてゐて...
石川啄木 「鳥影」
...入口に赤い提燈がぶら下っていた...
梅崎春生 「狂い凧」
...さらに十分なる自己意識を提げて帰ることを知らなかった...
大杉栄 「生の拡充」
...うしなひしもの夏の祭(まつり)のゆふべよりうしなひしものもとめるとて紅提燈(べにちやうちん)に灯(ひ)をつけてきみはなくなくさまよひぬ...
竹久夢二 「どんたく」
...提灯持ちに声を掛けたって仕様がない...
太宰治 「正義と微笑」
...提出を控えるだけならば誠に結構であるが...
寺田寅彦 「学位について」
...土佐藩の伺書提出はそれによつて決定したものだらう...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...不思議な事にこの郵便屋が鉄瓶(てつびん)を提(さ)げている...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...宗助がそれを提(さ)げたところは...
夏目漱石 「門」
...一八七四年(明治七年)一月になって、板垣退助(いたがきたいすけ)、後藤象次郎(ごとうしょうじろう)、江藤新平(えとうしんぺい)、副島種臣(そえじまたねおみ)、岡本健二郎(おかもとけんじろう)、由利公正(ゆりこうせい)、小室信夫(おむろのぶお)、古沢滋(ふるさわしげる)らは、そのころ名のあらわれた人物であったが、民選議院設立の建白書を、左院に提出した...
蜷川新 「天皇」
...一刀を提げて居るのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お前のところへ訪ねて行つた人に違ひあるまいな」差し出した二つの提灯(ちやうちん)の光りの下に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...このことは既に人間が一般に自己を社會の存在に結び付けるといふ事實の必然性を前提しなければならぬ...
三木清 「歴史哲學」
...かの無上菩提(むじょうぼだい)に至(いた)ることでございます...
宮沢賢治 「雁の童子」
...すべて京都に起こったはずという前提から来ている...
柳田国男 「雪国の春」
...その手に水桶を提げた...
吉川英治 「上杉謙信」
...さっきの虚無僧さんかえ」ぽっかり提灯(ちょうちん)の明りが...
吉川英治 「剣難女難」
...新藥師寺唐招提寺の古い御寺をたづね歩いて...
若山牧水 「樹木とその葉」
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