...乾いたら殻が外れるまで手で揉む...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...後から後からと気を揉むだけで...
豊島与志雄 「自由人」
...その事ならちっとも気を揉むには当らぬ...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...こちらが気を揉むほど...
中里介山 「大菩薩峠」
...かかって押えつけておいてごしごし揉むのだという話である...
中谷宇吉郎 「痛みの効用」
...試し撃の成績ばかりに気を揉む稲富喜三郎と...
野村胡堂 「江戸の火術」
...輪袈裟(げさ)をかけて數珠(じゆず)を押し揉む...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...踊りのこつで身體を一つ揉むと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...頻りに気を揉むやうになつてゐた...
原民喜 「壊滅の序曲」
...數珠を揉む時のやうに掌を摺り合した...
水野仙子 「醉ひたる商人」
...つとめている娘は猶対手が見つかりにくいと云ってこの頃は気を揉む...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...今度のように気を揉むのは辛いから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...指さきで二三度揉むやうにして絲尖を結ぶと...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...一之木太郎は足腰を揉むのが巧みであった...
山本周五郎 「似而非物語」
...米と麦を手で揉むように洗い...
山本周五郎 「季節のない街」
...当時まだ六つか七歳(ななつ)で御座いました継子のお熊を手に入れて揉むほど可愛がり始めた処は...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...だが、せっかく十年もこの道にはいって、水を担(かつ)ぎ薪(たきぎ)を割り、夜は夜で、足腰を揉むなど、ずいぶん辛抱して来たのに、奥印可(おくいんか)も貰わないで離れては、そのあいだの勤めは水の泡(あわ)というものなんで、もう一年か、もう二年かと、じっと、我慢をしているところだ...
吉川英治 「剣の四君子」
...自分の揉む板の先の湯の泡に見入りながら...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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