...戦(わなな)くばかり身を揉むと...
泉鏡花 「婦系図」
...辨慶が頻りに珠數を押し揉んでは押し揉む...
長塚節 「佐渡が島」
...かかって押えつけておいてごしごし揉むのだという話である...
中谷宇吉郎 「痛みの効用」
...試し撃の成績ばかりに気を揉む稲富喜三郎と...
野村胡堂 「江戸の火術」
...「あッ」身を揉む懐中(ふところ)へ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何がさて鑽(きり)で揉むような痛みが膝から胸...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
......
牧野富太郎 「植物一日一題」
...自分でもこれぢやいけないと氣を揉むんだけども...
水野仙子 「道」
...なんて気を揉むのは大甘ね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...章魚や鮑(あわび)は塩で揉むと堅くなりますが干瓢は反対で大層柔くなります...
村井弦斎 「食道楽」
...わずかしかない肉附きを揉むなんて...
室生犀星 「童子」
...2275メフィストフェレス(錐を揉む...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...と園子は独りで気を揉むのである...
矢田津世子 「女心拾遺」
...一之木太郎は足腰を揉むのが巧みであった...
山本周五郎 「似而非物語」
...」と云うと矢代の手を自分の膝の上に置き両手で揉むように撫でた...
横光利一 「旅愁」
...珠数(じゆず)にして朝に夕(ゆふべ)に白き手に打ち揉むにも宜(よろ)しからん...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...仇の肩を揉むのも辛かろうのう」「…………」「それも...
吉川英治 「宮本武蔵」
...酒の事で氣を揉むのを慮つて豫じめ二三本の徳利を取り寄せ自分で燗をすることにしておいた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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