...乾いたら殻が外れるまで手で揉む...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...今迄は知らずにゐたが更紗の卓子掛でも揉むやうなザワ/\といふ物音がする...
石川啄木 「新しい歌の味ひ」
...お肩を揉むのにじゃまになるほどでござりました...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...一つ/\指端で丹念に揉むのであつた...
徳田秋聲 「余震の一夜」
...その事ならちっとも気を揉むには当らぬ...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...辨慶が頻りに珠數を押し揉んでは押し揉む...
長塚節 「佐渡が島」
...親は誰でも気を揉むが...
中谷宇吉郎 「娘の結婚」
...深い歎きに身を揉むごとに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どうしよう」と身体を押し揉む...
久生十蘭 「魔都」
...何がさて鑽(きり)で揉むような痛みが膝から胸...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...気を揉む頃、津田、落ちついて来る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...その手をたがいちがい揉むようにしている...
「今朝の雪」
...2275メフィストフェレス(錐を揉む...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...ちょっと身を揉むようにして...
山本周五郎 「百足ちがい」
...露八は、すぐ立って、「あ、お蔦だ」お吉は、揉む肩を失って、畳を、たたくように、撫でまわしていた...
吉川英治 「松のや露八」
...たぎり沸(わ)くいで湯のたぎりしづめむと病人(やまうど)つどひ揉めりその湯を湯を揉むとうたへる唄は病人(やまうど)がいのちをかけしひとすぢの唄上野(かうづけ)の草津に來り誰も聞く湯揉の唄を聞けばかなしも十月十九日降れば馬を雇つて澤渡(さわたり)温泉(おんせん)まで行かうと決めてゐた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...たぎり沸(わ)くいで湯のたぎりしづめむと病人(やまうど)つどひ揉めりその湯を湯を揉むとうたへる唄は病人(やまうど)がいのちをかけしひとすぢの唄上野(かみつけ)の草津に来り誰も聞く湯揉(ゆもみ)の唄を聞けばかなしも十月十九日...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...酒の事で気を揉むのをも慮って予(あらか)じめ二三本の徳利を取り寄せ自分で燗をすることにしておいた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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