...母親や呉葉の頻りに氣を揉むにも拘らず...
田山花袋 「道綱の母」
...何もそんなに氣を揉むことはないよ』などと不機嫌に當り散らした...
田山花袋 「道綱の母」
...後から後からと気を揉むだけで...
豊島与志雄 「自由人」
...ここに案自体が揉みに揉むというかたちになったのである...
中井正一 「図書館法楽屋話」
...お松の気を揉むのは無理のない話です...
中里介山 「大菩薩峠」
...三ツ目錐を急所へキリキリと押揉むような...
中里介山 「大菩薩峠」
...親は誰でも気を揉むが...
中谷宇吉郎 「娘の結婚」
...宅の前で神輿を揉むのを興(きょう)がられたと云う話もあった...
額田六福 「解説 趣味を通じての先生」
...くねくねと身を揉むのを見ると...
野村胡堂 「十字架観音」
...「あッ」身を揉む懐中(ふところ)へ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そんな形(なり)で」お静が気を揉むのも無理のないことでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...深い歎きに身を揉むごとに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...九月二十九日(水曜)十時に按摩が来て揉む...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...アンマ来り、揉む...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...二時にアンマが来り揉む...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...なんて気を揉むのは大甘ね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...章魚や鮑(あわび)は塩で揉むと堅くなりますが干瓢は反対で大層柔くなります...
村井弦斎 「食道楽」
...自分の揉む板の先の湯の泡に見入りながら...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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