...やっとのことで躍(おど)り蒐(かか)って蒲団蒸しにして三人の火を揉み消したところと見えた...
橘外男 「生不動」
...その時はなんとでもして揉み消しをする...
橘外男 「仁王門」
...揉み消し得られるものでしょうか? 友達のところから私の家まで...
橘外男 「仁王門」
...無論この種の矛盾を本当に揉み消してしまうことは出来ないから...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...揉み消してもらうように...
豊島与志雄 「化生のもの」
...それを揉み消し拭き消さんがために...
中里介山 「大菩薩峠」
...さうした斷片的な思惟の芽を揉み消して行く...
中島敦 「かめれおん日記」
...うやむやに世評を揉み消したいため――」「…………」一座の視線は期せずして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...揉み消してポケットへ入れたか...
久生十蘭 「魔都」
...何だってそんな巡査みてえなことばかし聞くんだい?」杉本は蒼ざめて吸いかけているバットを揉み消した...
本庄陸男 「白い壁」
...警察が全力を揮って揉み消したからだ...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...靴の先で揉み消し...
宮本百合子 「刻々」
...話で何んとか揉み消していなければならなかった...
横光利一 「旅愁」
...この話の長びくことを揉み消した...
横光利一 「旅愁」
...不問に揉み消したくなり気づかせたくはなかった...
横光利一 「旅愁」
...あわてて揉み消してしまった...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...その問題の揉み消し運動やら善後の処置に狂奔しているらしいというのであった...
吉川英治 「親鸞」
...刈屋頼母(かりやたのも)は極力それを揉み消し...
吉川英治 「増長天王」
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