...それを掴むのは蜘蛛の命をあぶなくする大変な不注意な事です...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...確(たしか)な形を掴むことは出来なかったけれど...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...それを掴むなり走つたが...
田中貢太郎 「白いシヤツの群」
...飛びよったと云うぞ」「鷲は人を掴むと云うじゃないか」「掴むとも...
田中貢太郎 「鷲」
...シヤボンの泡だらけな手頸(てくび)を掴むと...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...その精髄を掴む彼の能力が増して来るように思われた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...何んか暗示(ヒント)を掴むことが出来るかも知れないと思ったのだ」「で?」「果して...
野村胡堂 「女記者の役割」
...菊内の胸倉を掴むやうにして訊ねた最後の問です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...無手(むず)と對手の襟髮を掴むや...
萩原朔太郎 「二十三夜」
...そうなんだそうなんだ」笑子は山木の袖を掴むと...
久生十蘭 「魔都」
...物をほんとに掴むと辯證法になるといふのでなければならぬ...
三木清 「哲學はどう學んでゆくか」
...所謂読者はお前を離れるだろう彼等には あまり ひためんだからあんまり 掴む あぶはち...
宮本百合子 「五月の空」
...と言うよりも人間が生きるという事全体の意味と方法を掴むための実際的指導をする所でなければならんのだ...
三好十郎 「冒した者」
...主膳お小夜の手をグッと掴む...
山中貞雄 「なりひら小僧」
...将来ぼくとの結婚についての彼女の同意を掴むことが出来たのであった...
山之口貘 「私の青年時代」
...これまではまるで雲を掴むようだったが...
山本周五郎 「風流太平記」
...それを潜っていって手で掴むのだ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...その首領某の襟首を背後から引掴むと...
夢野久作 「近世快人伝」
便利!手書き漢字入力検索