...到底真理を掴むことはできない...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...若(も)しそれらを掴むのが不可能のことならば...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...いつでも掴むのがうまい...
海野十三 「地獄街道」
...然(しか)し彼の望遠鏡は遂に何の手懸りをも掴む事が出来なかった...
海野十三 「地球盗難」
...博士は「真理」を掴むために特別に拵(こしら)へさせたらしい脂つ気の無い手で...
薄田泣菫 「茶話」
...ずっと遠い所に……雲をでも掴むような所にあった...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...では一体何か?……その雲を掴むような疑問をくり返してるうちに...
豊島与志雄 「野ざらし」
...現実の中に無限を掴むにあるのである...
西田幾多郎 「国語の自在性」
...想像が向ふから遣つて来る……私共は自由にそれを掴むだけだ...
野口米次郎 「能楽論」
...此娘からは證據も暗示(ヒント)も掴む工夫はありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...」「尊公などの読者を掴む秘伝は何です...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...すでに三時を過ぎてもその消息さえ掴むことが出来ない...
久生十蘭 「魔都」
...大あわてで掴むところだ...
火野葦平 「花と龍」
...それじゃ加多さん!(詰め寄って加多の襟を掴む)何か...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...女の心を掴む腕があったんだな」と得石は呟く...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...頭山満が兵児帯(へこおび)を掴めば皆同じ処を掴む……といった調子であったが...
夢野久作 「近世快人伝」
...そうして金を掴めば掴むほど...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...ちょうど泣き出した嬰児(あかんぼ)の両足を掴むと...
夢野久作 「白菊」
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