...身を軍籍に措(お)かざれば祖国のために尽すの路なきが如き...
石川啄木 「渋民村より」
...世界学界の珍重措(お)かざるものであった...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...何を措(お)いても関白殿の一族を回向(えこう)することが大切である...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...村には殆ど身を措(お)く事が出来ぬ程に為(な)つた事のある男で...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...今かかる神が一つ存在すると措定すれば...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...何を措(お)いてもまず...
中里介山 「大菩薩峠」
...やかましい議論はしばらく措(お)いて...
新渡戸稲造 「自警録」
...この想像説には信を措き難い...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...このお二人を措いて...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...一方は名もなき草叢裡(そうそうり)の窮措大(きゅうそだい)翁となり果てたまま悠々久濶(きゅうかつ)を叙(じょ)する...
夢野久作 「近世快人伝」
...杯を措(お)くと横になってしまった...
吉川英治 「魚紋」
...時を措(お)かず...
吉川英治 「私本太平記」
...聴従(ちょうじゅう)させずに措(お)かなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...すべてを措(お)いて踊っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...勝豊を後にさし措(お)いたりなどしたこともある...
吉川英治 「新書太閤記」
...無血占領の歓びを歓ぶことも措(お)いて...
吉川英治 「新書太閤記」
...――ふと、筆を措いて、夜を想うと、浅間山麓のこの高原には、夏じゅうあんなにまで見えた避暑人の燈も全く消え、ただ雨のような虫声の闇と、落葉の音があるだけだった...
吉川英治 「随筆 新平家」
...それを雪(そそ)がいで措(お)こうかと...
吉川英治 「山浦清麿」
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