...久美子にたいする控え目な慕情が...
梅崎春生 「Sの背中」
...最初はそれも控え目であったが...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...母は控え目な小言を云った...
豊島与志雄 「黒点」
...このことに関して彼女へ控え目な注意をよく与えた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...シルヴァン・コーンは控え目な態度をして彼を静かに享楽さしておいた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...愛情の上での多少高ぶった控え目から...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...明らかなしかし控え目な短い暗示的な言葉で語った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それは、楽聖ヨハン・セバスチャン・バッハのあの神聖な「ハ長調の前奏曲と遁走曲」の、いとも控え目な、そして静かな調べではありませんか...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...そして万事が控え目であった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...話すにしてもひどく控え目がちな...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...控え目な厳格さがですね...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...徹男さんは学生でしたが兄さんの山田先生とちがって沈うつな位に控え目な人がらでありながら国の運命を深く心配していて口には言いませんが...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...「それにしてもこの控え目な結んであった手紙はだれのかね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...健全で控え目な諸説に劣らず...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...稀に・控え目に・用いなければなりません...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...淫らな事柄をあのとおりつつましく控え目に取扱って...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わたしは控え目であろう・教えられる信仰に対しては従順であろう・また自分の考えを述べるにはいつも冷静に謙遜であろう・という傾向をしぜんと得たのだし...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ここでも控え目になどしていないから...
吉川英治 「三国志」
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