...行列なども控え目にしてわざと一挺の輿(こし)に乗り...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...控え目な人がこれだけはっきり云うからには...
谷崎潤一郎 「細雪」
...グリゴリイ・ワシーリエヴィッチ」とスメルジャコフは落ち着いた控え目な調子で口答えをした...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...控え目な正しい口のきき方をしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...控え目に発表したにすぎなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...このことに関して彼女へ控え目な注意をよく与えた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...グリューネバウム家の人々にたいする彼女のやや尊大な控え目は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ただ何事も控え目にやるがよい...
豊島与志雄 「彗星の話」
...余りにといえるほど控え目だった...
豊島与志雄 「三木清を憶う」
...多少の控え目をもってするでなければ絶対の民主主義の名においてここに判定を与うることはできないであろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...控え目にすること……と...
中里介山 「大菩薩峠」
...そして万事が控え目であった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...それは今年十九になる、いささかも浮薄な流行になじまぬ、快活で、控え目で、正直で、健康で、そして、美しい少女です...
久生十蘭 「キャラコさん」
...そしてこれまでただ美しいとばかり言われて、人形同様に思われていたお佐代さんは、繭(まゆ)を破って出た蛾(が)のように、その控え目な、内気な態度を脱却して、多勢(おおぜい)の若い書生たちの出入りする家で、天晴(あっぱ)れ地歩を占めた夫人になりおおせた...
森鴎外 「安井夫人」
...健全で控え目な諸説に劣らず...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自分の欲望計画は控え目で...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...控え目にするとかえって怪しまれた...
柳田国男 「故郷七十年」
...控え目に名(な)のった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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