...これ等の芸術家が示す控え目...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...時節柄万事控え目にしてというわけで...
橘外男 「蒲団」
...最初はそれも控え目であったが...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...九歳頃の彼はむしろ控え目で...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...光を(つつ)みて言(ことば)寡(すくな)に気もつかぬ体(てい)に控え目にしていれば...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...イワンはやがてそれに返事をしたが、その調子は前夜アリョーシャが心配したように、上から見下したような悪丁寧さではなく、つつましく、控え目で、著しく用心深いところがあり、底意らしいものは少しもなかった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...しかし不健康のためにいくらか控え目にしなければならなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...余りにといえるほど控え目だった...
豊島与志雄 「三木清を憶う」
...すべて控え目になると...
中里介山 「大菩薩峠」
...極く控え目勝ちな女であった...
中島敦 「妖氛録」
...ブロックは片手で控え目に羽根布団をなでた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...それは今年十九になる、いささかも浮薄な流行になじまぬ、快活で、控え目で、正直で、健康で、そして、美しい少女です...
久生十蘭 「キャラコさん」
...勝則は出来るだけ控え目に書き...
火野葦平 「花と龍」
...書斎をぶらつく方がいい」テンプルは控え目に微笑んだが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...自分で控え目にしている...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...女であるために何事も控え目に暮してついに五十歳六十歳に達した人がいるのだ...
室生犀星 「陶古の女人」
...だが哲学者仲間ではもっとも控え目でおとなしいこのプルタルコスが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わたしは控え目であろう・教えられる信仰に対しては従順であろう・また自分の考えを述べるにはいつも冷静に謙遜であろう・という傾向をしぜんと得たのだし...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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