...葉子の控え目なしおらしい様子がいやが上にも人のうわさを引く種(たね)となって...
有島武郎 「或る女」
...お前は控え目という道徳を実行していたろう...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...製陶所の入口は控え目で質素であり(図597)...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...控え目がちであった...
ストックトン Francis Richard Stockton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...そして私も言葉を控え目に...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...控え目である私が...
谷崎潤一郎 「鍵」
...控え目な人がこれだけはっきり云うからには...
谷崎潤一郎 「細雪」
...『今からでも遅うない』云うことがありまんがな」彼方此方で女たちが控え目な笑い声を洩(も)らした...
谷崎潤一郎 「細雪」
...階級の違いを忘れない召使の控え目さを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あらゆる控え目と用心とにもかかわらず...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...やや控え目にしていたのが...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは、楽聖ヨハン・セバスチャン・バッハのあの神聖な「ハ長調の前奏曲と遁走曲」の、いとも控え目な、そして静かな調べではありませんか...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...おそらくKが割りこんできてよい結果になるものと期待しながらこれまでかなり控え目な態度でいたが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...それは今年十九になる、いささかも浮薄な流行になじまぬ、快活で、控え目で、正直で、健康で、そして、美しい少女です...
久生十蘭 「キャラコさん」
...自分はいかにも控え目にしていた...
堀辰雄 「姨捨」
...控え目に述べられている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(c)合法的なゆき方は冷静な落ちついた控え目なゆき方である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...控え目にいってそれ以上のことは口をつぐんでいる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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