...陰気な控え室で同僚らしい男と将棋を指しておりました...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...いったん控え室へ下(さが)って稽古の終るのを待ち再び迎えに行くのであるが待っている間ももう済む頃かと油断なく耳を立てていて済んだら呼ばれない中(うち)に直(ただ)ちに立って行くようにしたされば春琴の習っている音曲が自然と耳につくようになるのも道理である佐助の音楽趣味(しゅみ)はかくして養われたのであった...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...ドミン 控え室は?アルクイスト わしが行こう...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...そして廊下の突当りにある医員の控え室に入った...
徳田秋声 「足迹」
...控え室の腰かけの上で寝ていた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...彼女はアリョーシャを出迎えて控え室まで駆け出した...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...控え室までわたしを見送りながら...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...控え室での饒舌(じょうぜつ)は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...」ジャヴェルを知らずしてたまたま彼が病舎の控え室にはいってきたところを見た人があったとしたら...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...むしろ墓場の控え室である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それが徒刑場の控え室だったのである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...食堂は同時に控え室になって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ていねいにお礼を述べて夫の待つ患者控え室へ出て行った...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...彼は急いで階段をあがって控え室のドアをあけると...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...」「それから療治をして控え室に戻ると...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...いやなものさ」控え室にもどると...
山川方夫 「その一年」
...控え室にいてもうるさいほどの始末だった...
山川方夫 「その一年」
...控え室の角をまがり...
山川方夫 「その一年」
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