...博覧会を前に控えているのでハミルトン氏も今度は乗り気になってくれまして...
有島武郎 「或る女」
...今はまあ云うことを控えて置こうと思う...
海野十三 「三人の双生児」
...幸子は悦子を恐がらせまいために口に出すことを控えていたのだが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ノートを控えている他の仲間から...
寺田寅彦 「花物語」
...而も無政府的なブルジョア哲学が控えているからなのである...
戸坂潤 「技術の哲学」
...および近衛槍騎兵八百八十人が控えていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...しかし私はそんな露骨(あらわ)な問題を先生の前に持ち出すのをぶしつけとばかり思っていつでも控えていた...
夏目漱石 「こころ」
...町役人は人別帳を控えて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...混濁した海を控えていて...
原民喜 「冬日記」
...君子は二人の老人のうしろにお盆を持って控えて...
久生十蘭 「生霊」
...侍女 お次の方が控えておられます...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...私がいまの気分でいるところへは姿を見せるのを控えているようであった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黒猫」
...三斎父娘(おやこ)が控えて...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...重三が来た許りだのに金の話でも有るまいと控えて居た祖母もあんまり埒が明かないのに業を煮やして...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...それに対する返信を控えて置いた後に...
森鴎外 「かのように」
...いつも奥に心が控えていて...
柳宗悦 「民藝四十年」
...客にも出せばめいめいにも控えていることであるが...
柳田国男 「雪国の春」
...しばらく後ろに控えていたようだったが...
吉川英治 「新書太閤記」
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