...態々(わざわざ)控へ目にして報告するほどの頓馬では無いだらうといふのである...
石川啄木 「葉書」
...控え目な人がこれだけはっきり云うからには...
谷崎潤一郎 「細雪」
...これらはこの地方が北と南に山と陸地を控えているために起る事で...
寺田寅彦 「瀬戸内海の潮と潮流」
...資料的オリジナリティーを期待するのは控えねばならぬ(鈴木茂三郎氏の独占資本に関する数著を最も屡々引用している)...
戸坂潤 「読書法」
...亦実に藩閥を控制するの意に外ならざるが如し之れを要するに侯の施設は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...自分で控えることができなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...荒い事は御控え下さいまし...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手前の控室のようなところには紅蓮洞(ぐれんどう)氏がしきりに気焔(きえん)をあげていた...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...電話のある控えの間のほうに手を伸ばし...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...控えめな性格上、単に待っていただけであり、先陣を切る意思があったが、ほかの人々がおもんぱかって指名しなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...これ」唐紙の外に控えていた小間使が衣類をささげてはいって来た...
本庄陸男 「石狩川」
...お前さんも芸人根性がしみ込んでいるのかねえ――それ程の大事を控えた身でも――」雪之丞の...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...これは無理な注文として差控へるのが至當であらう...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...その他の役人は刑場に居残っているらしい)仙太 (走り寄って)あ! 兄さん! 兄さん!代役 控えませいっ! (仙太の腰を蹴る)喜平 (つづいて土手へ上って来そうにゾロゾロ顔を出した見物...
三好十郎 「斬られの仙太」
...控室にもどると妙な震へをからだに感じた...
室生犀星 「京洛日記」
...……よいか、控えにおる間に、着せかえてやってくれよ」女にあまいことは、いまさらつつむ必要もない勝入なので、人前もなく、秀吉はいいつけた...
吉川英治 「新書太閤記」
...お控えなさい』上役の権威(けんい)を誇示して...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...案内して玄関から控えに通し...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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