...今は其の家の控邸(ひかえやしき)になって居て...
岩本素白 「こがらし」
......
内田魯庵 「八犬伝談余」
...控えも作らなけりゃいけないじゃないか」と私は彼女の無邪気さにほほえみながら言った...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...上流の婦人訪問者のために設けられた別室に控えていた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...手帳の端にでも控えておいて...
直木三十五 「大阪を歩く」
...それと見て近くにいた人も立ち上ってがんりきの袖(そで)を控えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...ほんとうに手持無沙汰で控えていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...此の空闊な浜を控へて後には一帯の松原が濃い緑を染めて居る...
長塚節 「隣室の客」
...女中のお千代が護つて控(ひか)へ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...忠告も控へ目にしました...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...連れだって来た供のものも昔の家臣のように勿体(もったい)ぶって庭先に控えている...
本庄陸男 「石狩川」
...ま、控えて下せえ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...西に小さな湾を控えた簡単な一盆地で...
柳田國男 「地名の研究」
...甲斐はそのまま控えを出てゆき...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...女中たちの控えの間とを...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...顔を出すのも控(ひか)えられて...
吉川英治 「私本太平記」
...ほかに宗治の郎党難波七郎次郎(なんばしちろじろう)が櫓(ろ)を把(と)って控え...
吉川英治 「新書太閤記」
...混合酒の控帳めくっている...
吉行エイスケ 「飛行機から墜ちるまで」
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