...五 地獄と思へぬ無邪気な顔控所の中の人間の半数は女だつた...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...殊更(ことさら)不満として口にするのを差し控えた...
上田広 「指導物語」
...面倒な事を控えてるんでね...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...どこの机に控えているのも子供みたいな若い男か女ばかりだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...控室のほうに、その時ちらりと見えたのは、小がらな男の姿で、大きく禿(は)げあがって、焦茶(こげちゃ)いろのフロックを着て、長靴の代りにゴム長をはいている...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「嫁入り支度」
...こう大勢の口を控えていちゃなかなかやりきれたものじゃない...
徳田秋声 「足迹」
...暫く行くのを差控えて...
豊島与志雄 「田舎者」
...控室から外に出るため三十歩行くのが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...アラスの重罪裁判を統(す)べていたドゥーエーの控訴院判事は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...うまい汁を吸う役は後に控えている...
永井隆 「この子を残して」
...お君は門番の控所で待たせられていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...紀元二千六百年を控えて...
中村地平 「宮崎の町」
...黒紋付に八王子平(はちおうじひら)で控えている...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...あまり多く此方(こっち)から問うのを控えた...
夏目漱石 「それから」
...彼は控えの間から聞こえてくる抑えたような笑い声を聞いているうちに心の混乱が頂点に達するのを感じた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...一人の息子をもてばそれ以上に耽溺を控えさせ...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...そこに控えていると...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...こうなると意地でも彼の第二陣に控えてはいられない...
吉川英治 「新書太閤記」
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