...しかも互に相掣肘しつゝありしを以て也...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...いろいろな掣肘を受け...
石原莞爾 「最終戦争論」
...イツの時代にも保守と急進とは相対立して互に相反撥し相牽掣する...
内田魯庵 「四十年前」
...そこにそこばくの掣肘(せいちゅう)や影響を受けることはやはり免かれることが出来なかつた...
谷崎潤一郎 「「細雪」回顧」
...今やその勃々(ぼつ/\)たる雄心に誰も掣肘(せいちゅう)を加える者がなく...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...しかしてかの英国はなにをもってこれを掣肘するか...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...掣肘され制限されることが「文化統制」の意味なのである...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...「商業主義にもとづくジャーナリズムの掣肘」を「全然うけまいとする文学」が純文学なのだ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...何人も之れを掣肘するを得可からず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...何人も之れを掣肘するを得可からず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...今日は外(ほか)に掣肘(ひかれ)る所もなく...
二葉亭四迷 「浮雲」
...想ふに保古は斎の学を好むのに掣肘を加へはしなかつたであらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...これに掣肘(せいちゅう)を加うることなく...
森鴎外 「渋江抽斎」
...何ものにも掣肘を受けぬ...
柳宗悦 「京都の朝市」
...そうして鑑賞が製作を掣肘(せいちゅう)したのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...在来の領家(りょうけ)はその掣肘(せいちゅう)を受けたのみならず...
柳田國男 「地名の研究」
...掣肘(せいちゅう)されて生きるようなことは...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...視覚作用は絶えずその根元によって掣肘(せいちゅう)せられる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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