...しかも互に相掣肘しつゝありしを以て也...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...シイザーの戦争などは割合に政治の掣肘(せいちゅう)を受けないで決戦戦争が行なわれました...
石原莞爾 「最終戦争論」
...すなわち人類の精神的生活が向上して無益なる浪費を自然に掣肘(せいちゅう)し...
石原莞爾 「戦争史大観」
...政府と議会の関係は甚だしく兵備を掣肘する...
石原莞爾 「戦争史大観」
...これらの軍拡が政治の掣肘を受けず果敢に行なわれたならばマルヌ会戦はドイツの勝利であったろうとドイツ参謀本部の人々が常に口惜しがるところである...
石原莞爾 「戦争史大観」
...英国のこれを掣肘(せいちゅう)するがゆえなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...すでにしからば英国が露国を掣肘するゆえんのものもまたここに存するや知るべし...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...掣肘され制限されることが「文化統制」の意味なのである...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...何人も之れを掣肘するを得可からず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...何人にも掣肘(せいちゅう)せられざる...
中里介山 「大菩薩峠」
...巌神観二牛馬市一巌神四月開二牛会一尻如レ堵満街隘 貪目如レ炬群飲博場裡紛売買心腸黒二於牛一那因顧二我窮民憂一願使三牛価不二太貴一貧農深耕戸々秋 拍手声裡各牽掣 子母相別呼且答 牟々東西去尽後 市上畳余牛糞塔山間小市街の一風俗画...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...想ふに保古は斎の学を好むのに掣肘を加へはしなかつたであらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...誰にも掣肘(せいちゅう)せられることの無い身の上だと感ずるのが...
森鴎外 「雁」
...これに掣肘(せいちゅう)を加うることなく...
森鴎外 「渋江抽斎」
...一国の一時代の風尚に肘(ひじ)を掣(せい)せられていては...
森鴎外 「沈黙の塔」
...兄の手足を掣肘(せいちゅう)するばかりではなかったか...
山本周五郎 「新潮記」
...もしそれ掣電(せいでん)の機前に虎を捕え得る底(てい)の名外交家ならばいざ知らず...
夢野久作 「謡曲黒白談」
...法の掣肘(せいちゅう)をうけない...
吉川英治 「大岡越前」
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