...政府と議会の関係は甚だしく兵備を掣肘する...
石原莞爾 「戦争史大観」
...それが暗示となって青扇の心にいままで絶えず働きかけその行いを掣肘(せいちゅう)して来たのではあるまいか...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...今やその勃々(ぼつ/\)たる雄心に誰も掣肘(せいちゅう)を加える者がなく...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...しかしてかの英国はなにをもってこれを掣肘するか...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...すでにしからば英国が露国を掣肘するゆえんのものもまたここに存するや知るべし...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...一二の言論は遂に思想の趨く処を掣肘することは出来ない...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...他方において反美濃部運動の妄動に掣肘を加えようと欲する...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...何人も之れを掣肘するを得可からず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...何人も之れを掣肘するを得可からず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...何人にも掣肘(せいちゅう)せられざる...
中里介山 「大菩薩峠」
...労力の内容も方向も乃至順序も悉く他から掣肘される以上は...
夏目漱石 「それから」
...けだし俗吏の干渉掣肘激しく作者の身辺へ伸びて...
正岡容 「浅草燈籠」
...女教師という地方では身動きの軽くない周囲からの旧いものの考えかたの掣肘も男の便宜として考えに入れている...
「鏡の中の月」
...これに掣肘(せいちゅう)を加うることなく...
森鴎外 「渋江抽斎」
...そうして鑑賞が製作を掣肘(せいちゅう)したのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...在来の領家(りょうけ)はその掣肘(せいちゅう)を受けたのみならず...
柳田國男 「地名の研究」
...掣肘(せいちゅう)されて生きるようなことは...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...それが何人の掣肘もなく...
蘭郁二郎 「足の裏」
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歴戦の勇士