...そんな序曲的な会話を少し続けてから葉子はおもむろに探り知っておかなければならないような事柄(ことがら)に話題を向けて行った...
有島武郎 「或る女」
...そっと起き上がって手探りで下駄をたずねて...
井上円了 「おばけの正体」
...更に探り知る由なければ...
巌谷小波 「こがね丸」
...それをどうかしてルパンが探り出し...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...彼の口からその秘密を探り出そうとしました...
江戸川乱歩 「D坂の殺人事件」
...できるだけ詳細に自分の過ぎし時代のさまざまな事柄に探り入る事につとめた...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...その夕闇色の鈍い明りの中で探り見る夫人の容貌は...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...仰せ何等の言音ぞ?われ究問の度を越して先に探りしことあらず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼は暗い中を手探りで進んでいった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼は蒲団(ふとん)の上に散らかってる紙を一枚手探りに捜して...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...只の参拝者のやうな風をしてそれとなく礼拝しない者を探りに来てゐるお役人がよくゐますからね...
長與善郎 「青銅の基督」
...忌々(いま/\)しいから手探りで眞つ直ぐに行くと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手探りで廊下を曲り曲つて...
牧野信一 「鬼の門」
...――この事からなにか大きな秘密を探り出せるかもしれない...
山本周五郎 「風流太平記」
...揚子江を逆航(ぎゃっこう)して奇勝名勝を探り得て帰り...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...西園寺家の紋章と同じなことを矢代は探りあてたとき...
横光利一 「旅愁」
...呂蒙はそれを探り知ると...
吉川英治 「三国志」
...美濃(みの)へ何か探りにでも来たんじゃないか...
吉川英治 「新書太閤記」
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