...いそぎ掛川(かけがわ)を立ち...
太宰治 「新釈諸国噺」
...氏は読みにくい昔の日本文字を自由に読みこなして――東海道五十三次掛川之宿(かけがわのしゅく)...
谷譲次 「踊る地平線」
...掛川(かけがわ)と云えば佐夜(さよ)の中山(なかやま)はと見廻せど僅かに九歳の冬此処(ここ)を過ぎしなればあたりの景色さらに見覚えなく...
寺田寅彦 「東上記」
...おおかた今夜は掛川泊りだろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...掛川(かけがわ)の宿へ出て...
中里介山 「大菩薩峠」
...めざして行く掛川はどの辺で...
中里介山 「大菩薩峠」
...掛川へ出て、清水港へ行くつもり...
中里介山 「大菩薩峠」
...「そうでございますか、どうも有難うございます、そうして、この道を行けばどこへ出るのでございましょう」「この道を行けばお前さん、中泉(なかいずみ)の宿の方へ出てしまいますよ、掛川は東、中泉は西ですから、まるっきり方角が違いますね」「そうですか、それでは」こうなるとお君の頭が混乱してしまって、無暗(むやみ)に向いた方の道へさっさと歩き出しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...高原特輯号に小説が欲しいといふことをききましたので「雲の裂け目」を掛川氏あてに送りました...
原民喜 「書簡」
...掛川藩の士(さむらい)はすれっからしが多いので...
久生十蘭 「奥の海」
...山添は取敢えず塗薬を差上げ、宿々の泊(とまり)で、罨方(あんぽう)したり冷したり、思いつく限りの手当をぬかりなくやってみたが、ふぐり玉は一日ごとにふくれむくみ、掛川の宿では、とうとう雁(がん)の卵ほどに成上り、この先どれほど大きくなるかと思えば、心も身に添わぬほどであった...
久生十蘭 「玉取物語」
...その掛川に仕へたのが享和二年三十二歳の時である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...塾生中の主なるものは掛川の宮崎健斎...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...遠江国掛川に宿したことを知つてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...掛川の宿が葛布(くずふ)の名で知られてから...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...暫く遠州の掛川か...
柳田国男 「故郷七十年」
...また同じ『掛川志』に奥山郷は御料の地であって三年ごとに上番をした...
柳田國男 「地名の研究」
...松並木(まつなみき)のつづく掛川(かけがわ)から袋井(ふくろい)の宿(しゅく)へと...
吉川英治 「神州天馬侠」
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