...氏は読みにくい昔の日本文字を自由に読みこなして――東海道五十三次掛川之宿(かけがわのしゅく)...
谷譲次 「踊る地平線」
...掛川(かけがわ)と云えば佐夜(さよ)の中山(なかやま)はと見廻せど僅かに九歳の冬此処(ここ)を過ぎしなればあたりの景色さらに見覚えなく...
寺田寅彦 「東上記」
...それで日はまだ高いのに掛川(かけがわ)に泊った...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...おおかた今夜は掛川泊りだろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...めざして行く掛川はどの辺で...
中里介山 「大菩薩峠」
...「そうでございますか、どうも有難うございます、そうして、この道を行けばどこへ出るのでございましょう」「この道を行けばお前さん、中泉(なかいずみ)の宿の方へ出てしまいますよ、掛川は東、中泉は西ですから、まるっきり方角が違いますね」「そうですか、それでは」こうなるとお君の頭が混乱してしまって、無暗(むやみ)に向いた方の道へさっさと歩き出しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...「ソレカラ遠州ノ掛川ノ宿ヘ行ッタガ...
中里介山 「大菩薩峠」
...高原特輯号に小説が欲しいといふことをききましたので「雲の裂け目」を掛川氏あてに送りました...
原民喜 「書簡」
...山添は取敢えず塗薬を差上げ、宿々の泊(とまり)で、罨方(あんぽう)したり冷したり、思いつく限りの手当をぬかりなくやってみたが、ふぐり玉は一日ごとにふくれむくみ、掛川の宿では、とうとう雁(がん)の卵ほどに成上り、この先どれほど大きくなるかと思えば、心も身に添わぬほどであった...
久生十蘭 「玉取物語」
...号秋月院道法日観居士)加藤定四郎(四月十九日朝)太田備後守殿(六月十七日於掛川死去...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...磐安於掛川宿書(ばんあんかけがはじゆくにおいてしよす)...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...掛川仕立屋投宿」と云つてある...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...織物の名誉はむしろ掛川(かけがわ)の仕事の方に懸(かか)っているといわねばなりません...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...欠かさずに「掛川...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...緒(お)にする技(わざ)は掛川で為されます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...遠州の掛川(かけがわ)地方であった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...袋井、掛川、木原地方の村落は、一として甲州勢に踏みしかれない所はない...
吉川英治 「新書太閤記」
...そして佐野、豊田、磐田(いわた)の諸郡と、よく聯絡をたもち、敵の掛川、浜松方面の退路に備えよ」と、いいつけた...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??