...掛川(かけがわ)と云えば佐夜(さよ)の中山(なかやま)はと見廻せど僅かに九歳の冬此処(ここ)を過ぎしなればあたりの景色さらに見覚えなく...
寺田寅彦 「東上記」
...掛川から袋井(ふくろい)へ二里十六町...
中里介山 「大菩薩峠」
...掛川(かけがわ)の宿へ出て...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうしていま眼の前へ出た広い道を取って一里ほど行って、とある百姓家の裏で水を汲んでいた百姓のおかみさんに、「もしもし、あの、掛川へ行くには、この道を行ってよろしゅうございましょうか」お君がたずねると、水汲み女房は訝(いぶか)しそうな眼をして、「掛川へおいでなさる? そりゃ違いますよ、掛川へ行くには、これから一里ほど戻って街道がありますから、それを真直ぐに行くのですよ」こう教えられてお君はガッカリしました...
中里介山 「大菩薩峠」
...「ソレカラ遠州ノ掛川ノ宿ヘ行ッタガ...
中里介山 「大菩薩峠」
...掛川(かけがわ)近くになると疲労しつくした川上は舷(ふなばた)で脇腹(わきばら)をうって...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...高原特輯号に小説が欲しいといふことをききましたので「雲の裂け目」を掛川氏あてに送りました...
原民喜 「書簡」
...掛川藩の士(さむらい)はすれっからしが多いので...
久生十蘭 「奥の海」
...塾生中の主なるものは掛川の宮崎健斎...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...遠江国掛川に宿したことを知つてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...磐安於掛川宿書(ばんあんかけがはじゆくにおいてしよす)...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...掛川仕立屋投宿」と云つてある...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...掛川の宿が葛布(くずふ)の名で知られてから...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...欠かさずに「掛川...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...『掛川志』にあったかと思う...
柳田國男 「地名の研究」
...また同じ『掛川志』に奥山郷は御料の地であって三年ごとに上番をした...
柳田國男 「地名の研究」
...遠江小笠郡大池村東光寺の薬師仏(『掛川志』)...
柳田国男 「遠野物語」
...松並木(まつなみき)のつづく掛川(かけがわ)から袋井(ふくろい)の宿(しゅく)へと...
吉川英治 「神州天馬侠」
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