...そしてずっと並んだ五つの部屋を一つ一つ見て回って、掛け軸、花びん、団扇(うちわ)さし、小屏風(こびょうぶ)、机というようなものを、自分の好みに任せてあてがわれた部屋のとすっかり取りかえて、すみからすみまできれいに掃除(そうじ)をさせた...
有島武郎 「或る女」
...直ぐそのそばにある半間の淺い床の間の掛け軸...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...上の掛け軸をめくつて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...よしありげな刀剣(とうけん)、甲冑(かっちゅう)、置き物、手箱の類、びょうぶ、掛け軸などが、ところせましとならんでいるいっぽうのすみに、高さ一メートル半ほどの、長方形のガラス箱が立っていて、その中に、問題の観世音像が安置してあるのです...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...壁にかけならべた掛け軸や...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...日本画の掛け軸や...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...掛け軸を飾り花を活けるが...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...床うつりが悪かったら如何なる名書画も掛け軸としての価値がなくなる...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...われらが掛け軸を択ぶのに時代や「さび」を珍重する理由はここにあるので...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...掛け軸の前の香盆(こうぼん)に染め付けの火入れが置いてあるので...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...ひげ題目の古びた掛け軸...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...年代物の革製掛け軸に隠れて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...ご確認を」グラントとスミス氏が慎重に革の掛け軸から出たのは...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...「人静月同照」という掛け軸を...
和辻哲郎 「漱石の人物」
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