...蛙にとっては掛け替のない宝なのです...
薄田泣菫 「初蛙」
...)1.沙漠の如き苦役勞作の各週に散在する日曜といふ此の掛け替へのない安息の緑地...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...彼女にとって掛け替えのない男への恋心を...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ」
...肝心のガラス板がやっと二枚ぐらいしか掛け替えがないのだから亮の骨折りは一通りでなかったろうと思われる...
寺田寅彦 「映画時代」
...いったい自分は両親にとっては掛け替えのない独り子で...
寺田寅彦 「枯菊の影」
...これは千両箱と違って掛け替えがありませんから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これは千兩箱と違つて掛け替がありませんから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こんな商賣では腕のある冷酷な番頭は少々くらゐの不都合があつても掛け替へがなかつたのでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こんな商売では腕のある冷酷な番頭は少々くらいの不都合があっても掛け替えがなかったのでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...生みの母親に取つちや掛け替へはない筈で――...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...膽つ玉の掛け替へが二三束あつたつて足りやしまい...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...女房のお島――榮左衞門には掛け替への無い娘だ――それを放り出して妾を入れ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私共も一人娘で天にも地にも掛け替へがございません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...巻枠(リール)を掛け替えて...
久生十蘭 「あなたも私も」
...掛け替えのない命まで強奪されかかっているのである...
久生十蘭 「魔都」
...それだけ晶子さんには掛け替のない男友達であり...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...越して来た時掛け替えた青簾(あおすだれ)の...
森鴎外 「雁」
...遊船宿も看板を掛け替えてただの料理屋式...
山本笑月 「明治世相百話」
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