...もう四五円くれないかと云う掛け合いをはじめた...
芥川龍之介 「子供の病気」
...かように歌つて歌を掛け合い...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...一人二役の掛け合いまんざい...
太宰治 「二十世紀旗手」
...千束町の方にも直(す)ぐ掛け合いましたが...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...老人は近づいて来た給仕を相手に妙に押しつぶしたような声で何か掛け合いをはじめている...
寺田寅彦 「三斜晶系」
...向うに坐った金縁眼鏡(きんぶちめがね)隣に坐った禿頭の行商と欠伸(あくび)の掛け合いで帰って来たら大通りの時計台が六時を打った...
寺田寅彦 「根岸庵を訪う記」
...隅の方で小僧が二人掛け合いで真似事の英語を饒舌(しゃべ)っている...
寺田寅彦 「まじょりか皿」
...碇泊(ていはく)した荷舟(にぶね)の間をば声を掛け合い...
永井荷風 「深川の唄」
...掛け合いで滑らかなお世辞を浴びせます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次は自分ながらこの掛け合いの不手際さにじれ込んでおります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ゆっくり聴いて下さいよ」「講釈(こうしゃく)の気でいやがる」「殿様は人橋(ひとはし)を架(か)けて清水屋に掛け合い...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...掛け合い事も鮮やかでございました」「それっきりか」「いえ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...武家との果し合いは御免蒙る」「卑怯だろう」「何方が卑怯か」この掛け合いは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...結構だけど……掛け合いって...
久生十蘭 「あなたも私も」
...宗経と経俊は掛け合いをするコンビとして描かれており...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...それらの中でやはり特記しておいていいのは今日の漫才をもっともインテレクチュアなものにした「ハムレット」のオフィリア狂乱の場なる掛け合いなんせんすを妖艶な支那服の似合ったよくユーモアを解する女流文筆家とレコードへ吹き込んだことだろう...
正岡容 「わが寄席青春録」
...この掛け合い吹き込みの宣伝写真で私のパートナーは支那服姿で三味線を弄(ろう)してと書いたが...
正岡容 「わが寄席青春録」
...それを頼んで執拗(しゅうね)く掛け合いに参ったのは丹後守の反間苦肉じゃ...
吉川英治 「剣難女難」
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