...それで幸い一つの階段を見出すと、それに足を掛け、トコトコと二階へ上っていった...
海野十三 「深夜の市長」
...のこのこ出掛けてゐるのだ...
薄田泣菫 「茶話」
...変にひっそりした西洋間の椅子にひとり腰掛けてぼんやりしていると...
谷崎潤一郎 「細雪」
...これらは史家の心掛け次第にて...
津田左右吉 「仏教史家に一言す」
...彼は縁側に腰掛けて...
豊島与志雄 「古井戸」
...もっとも顔は綺麗だが心掛けはあまり結構じゃない」そんな事を言いながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...俊ちゃんの背に掛けてやった...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...苦労性のモウパア警部は勇士の部屋へ電話を掛けて...
牧逸馬 「ロウモン街の自殺ホテル」
...先生は御出掛けになりましたか...
正岡子規 「初夢」
...私は網を掛けて太った鴨を捕えた百姓と同じ心持になって立ち上った...
松永延造 「職工と微笑」
...そうして火鉢の火の明(あ)いている時は夜でも昼でも掛け通しておく...
村井弦斎 「食道楽」
...あの塚の松の木に名号の一軸を掛けて...
柳田国男 「雪国の春」
...御政道の折合わぬこの節に仇討(あだうち)とは御殊勝な御心掛け...
夢野久作 「斬られたさに」
...日曜にパンポルへ出掛けて來る時は...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...この幸福は何かしら餘りに思ひ掛けないもので...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...……何だと』『まあ飲め』屋台の裏で、空箱を腰掛けに、行火(あんか)を挾んで二人は対(むか)い合っていたが、清麿は、重輔の今の一言に、さっと、冴えた顔から、鋭い眼をすえた...
吉川英治 「山浦清麿」
...片方の尻で腰を掛けるかも知れん」ヴァランスにて...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
...キリシタンが仏像の破壊を大仕掛けにやっていることに比べれば...
和辻哲郎 「鎖国」
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