...新※(あらき)掘る土に押されて曼珠沙華といふ一句を得た...
飯田蛇笏 「薄暮の貌」
...所謂自ら墓穴を掘ることになる...
石川欣一 「可愛い山」
...もっと防空壕を深く掘るとか...
海野十三 「今昔ばなし抱合兵団」
...腹がへりすぎていないときは餌を掘るのも魚をつかまえるのとおなじぐらいおもしろいよ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...此地方では酔うて管を巻くことを山芋を掘るといふ...
種田山頭火 「行乞記」
...金を掘る前はあの男と一緒に船乗りをしていたとか何とかつぶやいてから...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「グローリア・スコット号」
...夕になれば墓穴を掘る...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...議会が自らの墓穴を掘る...
中里介山 「大菩薩峠」
...溝を掘るには人力によった...
中谷宇吉郎 「農業物理学夜話」
...治郎助が井戸を掘るのを面白がって見たりはしなかったろう」「なるほどね」「巧んだ事はどんなに上手に隠しても判るが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それよりも掘るものが欲しい...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...庭を掘ると、十個の女の屍体が出て来て、キスは愈いよ職業的殺人者であったことが判った...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...手で沙(すな)を掘る事人のごとく...
南方熊楠 「十二支考」
...カーチアワールでは城を築いたり塔が傾いたり池を掘るも水が溜らぬ時人を牲にした...
南方熊楠 「人柱の話」
...佐山 ……掘る...
三好十郎 「胎内」
...王の墓を掘ると神経病になって死ぬと云う云い伝えがこの地には昔から流れているのだ...
横光利一 「欧洲紀行」
...和泉国の御家人和田修理ノ亮(すけ)助家茅破屋(ちはや)(千早)の大手矢倉下の岸を掘るの時...
吉川英治 「私本太平記」
...空也は、諸国を歩いて、貧者を見舞い、病人を扶(たす)け、橋を架し、道をつくろい、また地相を見ることに長じていて、どんな水の不便な所でも、空也が行って、井戸を掘ると、そこから水が湧(わ)いたという...
吉川英治 「平の将門」
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