...眞正なる自己の國に導く力は、どう/\めぐりではなくて、掘り下げ、推し進め、かつぎ入り、沈み込む力でなければならない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...陳士成はいらいらして力任せに掘り下げると...
魯迅 井上紅梅訳 「白光」
...深く深く掘り下げてゆきさえすれば...
高神覚昇 「般若心経講義」
...牧夫の身のたけ以上の深さまで掘り下げたとき...
高見順 「いやな感じ」
...□事実を掘り下げて...
種田山頭火 「其中日記」
...あらゆる伝統を深く掘り下げ...
寺田寅彦 「二科展院展急行瞥見記」
...際限なく下へ下へと掘り下げてしまって...
徳田秋声 「仮装人物」
...ある所は足の下も掘り下げて...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...墓穴を十七尺の深さまで掘り下げたのも...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...河床を掘り下げたり...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...秋山は陸面から八十尺の深さに掘り下げた...
葉山嘉樹 「坑夫の子」
...あなた一流のきびしさをもつて十分に掘り下げられてゐて...
堀辰雄 「室生さんへの手紙」
...一つの噺を掘り下げ...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...約十坪の地を三尺掘り下げ...
山本笑月 「明治世相百話」
...自分の心をふかく掘り下げてみて...
吉川英治 「親鸞」
...折角八分ぐらいまで掘り下げた穴へ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...寺男の爺さんはせっせと鋤をふるいながら段々穴を掘り下げていたが...
若杉鳥子 「ある遊郭での出来事」
...何間(なんげん)掘り下げても何も出なかった...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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