...此力以て世途の難を排するに足るとはいふべからず...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...終に排するに由なきなり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...彼の如き利己的なる乱倫なる自儘(じじん)主義を排する...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...それに季題というものを排することが出来ない...
高浜虚子 「俳句への道」
...ある朝「バイカル!」の声にあわてて窓かけを排すると...
谷譲次 「踊る地平線」
...他のあらゆる物體を排する如くに空間を充たすところの性質を有するもの...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...他のあらゆる物体を排するごとくに空間を充たすところの性質を有するもの...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...臆説(おくせつ)をも初めから排する事なく...
寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
...凡ての宗教及道徳に對して理想や規範や價値を排するといふ點にあると見ることが出來ると思ふ...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...價値を排するといふことの過當であることに付ては既に諸方面で論ぜられて居る...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...「概念」を排する中西氏が「概念」の俘(とりこ)となつたわけである...
平林初之輔 「中西氏に答う」
...又は平等を愛して差別を排するとか何とか云(い)う説もあろうが...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...萬葉を善しといふ人すら猶五七調の歌を善しとして此歌の如きを排するは如何にぞや...
正岡子規 「萬葉集を讀む」
...科学が価値判断を排するのは主観的なものの混入を防ぐためであるが...
三木清 「哲学入門」
...マルクスは理論を排するのでなくて...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...わたくしは此に榛軒の蘭方を排する論を一顧しようとおもふ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...暴君を排する自由をたたえつつ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...つねに私は自分の排する方に心をひかれる小説家だった...
横光利一 「夜の靴」
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