...終に排するに由なきなり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...誇張の歌を排するといふ事は...
石川啄木 「NAKIWARAI を讀む」
...ハイネがこの伝説を排する能わざりしは...
高木敏雄 「比較神話学」
...吾人は歐洲を排するが如く...
竹越三叉 「世界の日本乎、亞細亞の日本乎」
...他を容(い)れる度量に乏しくて互いに苦々しく相排することである...
寺田寅彦 「科学者と芸術家」
...臆説(おくせつ)をも初めから排する事なく...
寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
...どうして汚濁を排することができよう」ああ...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...「概念」を排する中西氏が「概念」の俘(とりこ)となつたわけである...
平林初之輔 「中西氏に答う」
...極端にいへば俗人は陳腐を好みて新奇を排するの傾向あり...
正岡子規 「萬葉集を讀む」
...かかる低級な考慮を排するのに誇りを感じている...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...院の食卓を按排する...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...アリストテレスは矛盾律の定式において、それ自身としてそれ自身において限定され、両義性を排する、物における不可分の点に達しようとしたのであって、物におけるかような不可分の点とは物におけるイデア的なもの、形相にほかならぬ...
三木清 「哲学入門」
...そのときには相排する二つの思想は實質的には同一のものを意味してゐるのであるから...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...わたくしは此に榛軒の蘭方を排する論を一顧しようとおもふ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...また手工が機械を排するという謂(いい)でもない...
柳宗悦 「工藝の道」
...もとより僕は画家が想念の表現に努めることを排するのではないが...
和辻哲郎 「院展遠望」
...使徒パウロは偶像を排するに火のごとき熱心をもってした...
和辻哲郎 「『偶像再興』序言」
...彼は虚偽を排する主義を奉じているが...
和辻哲郎 「転向」
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