...うか/\だと掏(す)られも仕兼(しか)ねない...
泉鏡太郎 「艶書」
...掏摸よりは困りものじゃて...
泉鏡花 「婦系図」
...掏摸の事など言い出したら...
泉鏡花 「婦系図」
...幼馴染の掏摸の夥間(なかま)が...
泉鏡花 「婦系図」
...散歩者の胸の中から心臓を掏(す)り盗(と)る技術も持っているし...
海野十三 「奇賊悲願」
...また掏摸(すり)は身が危うくなるとそこに潜み込んだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そして、周章てて、走って行く町人を見ると「いい齢をしやがって、掏られる奴は、べらぼうってんだ」と、呟いて――それでも、何か起るか、興味をもって、眺めていた...
直木三十五 「南国太平記」
...掏摸(すり)の仕業(しわざ)だと思えばそれまでの事であるが...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...おれも――まさか掏摸や万引はしないけれど...
永井荷風 「ひかげの花」
...佩刀を盗まれた落度から偽物と掏り換えの罪は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...八五郎が財布を掏られるのと違つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...歴史のお話と掏りかえて...
久生十蘭 「母子像」
...「掏摸をはたらいているんだな?」「びっくりなさることはねえよ――」と...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...怖ろしい掏摸(すり)の足もきッと洗える」するとその時...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「す、す、掏摸(すり)にやられたッ」「えっ、掏摸?」「今、瀬戸物町(せとものちょう)で、四十両の勘定をとってきたばかりなンだ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...掏摸じゃと申すか...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...いつぞやこの人の紙入れを掏(す)ろうとしたことから...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...あられもない女掏摸(すり)...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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