...紅蓮(ぐれん)の魚の仏手に掏(すく)い出されて無熱池に放されたるように我身ながら快よく思われて...
饗庭篁村 「良夜」
...私は押込み強盗や掏摸(すり)等のいない...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...主税――対坂田の百有余円を掏った……掏摸に関した記事が...
泉鏡花 「婦系図」
...掏摸の事など言い出したら...
泉鏡花 「婦系図」
...怪! 怪! 怪! アバ大人を掏損(すりそ)こねた...
泉鏡花 「婦系図」
...掏摸の指で突(つつ)いても...
泉鏡花 「婦系図」
...あなたの懐中(かいちゅう)から掏(す)った財布(さいふ)をお返しするよ...
海野十三 「のろのろ砲弾の驚異」
...この俺の持物を掏った奴だ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「梟の眼」
...そうした安物を掏る自分へ...
直木三十五 「南国太平記」
...中味は綺麗に掏(す)り替えられ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一日に百両づつみ二包みずつ掏りかえて行ったとしても...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...金五郎を凝視していたのは老掏摸であった...
火野葦平 「花と龍」
...掏摸ってものはそんなに肚(はら)のいいものかねえ」小西警部は笑いながら言ったが...
森下雨村 「五階の窓」
...今まで持っていた金側(きんがわ)時計を掏摸(すり)にして遣(や)られてしまったのだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...自分で恥じる気になってきているのか」「天王寺で掏(す)った紙入れ一つが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...女掏摸(おんなすり)を成敗(せいばい)するため...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...別府の新七というもんです」「じゃ掏児(すり)か」「へい...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...辻斬・掏摸・盗賊等の取締という純粋に警察的な目的を以て...
和辻哲郎 「鎖国」
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