...ゴロロボフは首を掉つた...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「死」
...微酔(ほろよい)の頭(かぶり)を掉(ふ)った...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...すると皮肉屋の日野氏は感心したやうに頭(かぶり)を掉(ふ)つた...
薄田泣菫 「茶話」
...ヘルフオウドは真つ先きに首を掉(ふ)つた...
薄田泣菫 「茶話」
...自分から頭(かぶり)を掉(ふ)つて感心してみせる...
薄田泣菫 「茶話」
...小生はあれが掉尾(とうび)だと思って自負して居るのである...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...劫(かえ)ってうれしそうに尻尾を掉(ふ)るのであった...
田中貢太郎 「狸と俳人」
...沈んだ頭振を掉って...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...末廣重恭の三氏を抑留する能はざりき曾て革新派の一大分裂を禦ぐ能はざりき大井憲太郎氏の一派を容るゝ能はざりき河野廣中氏の一派を脱黨せしめたりき星亨氏の強頂を制する能はざりき松田正久氏の剛直を融和する能はざりき時としては自由黨をして四分五裂の危機に瀕せしめたることありき斯くして自由黨は尾大不掉の状態を現出したりき其同化力の缺乏せる以て見る可し然るに大隈伯は之れに反し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...末広重恭の三氏を抑留する能はざりき曾て革新派の一大分裂を禦ぐ能はざりき大井憲太郎氏の一派を容るゝ能はざりき河野広中氏の一派を脱党せしめたりき星亨氏の強頂を制する能はざりき松田正久氏の剛直を融和する能はざりき時としては自由党をして四分五裂の危機に瀕せしめたることありき斯くして自由党は尾大不掉の状態を現出したりき其同化力の欠乏せる以て見る可し然るに大隈伯は之れに反し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...勉めて其生涯をして掉尾の活動あらしめ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...年所を経るに従つて漸く尾大不掉の状を示し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...「糸公厭(いや)なのかい」糸子は無言のまま首を掉(ふ)った...
夏目漱石 「虞美人草」
...兄さんは首を掉(ふ)って...
夏目漱石 「行人」
...娘の父は首を掉(ふ)って...
夏目漱石 「明暗」
...ほんとの掉尾的大奮闘である...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...熱弁を掉(ふる)ってイギリスの前国会議員某氏の国際条約必要論を駁撃し...
穂積陳重 「法窓夜話」
...帝朝に坐するごとに必ずまず尾を掉(ふ)って吠えて人を静めた...
南方熊楠 「十二支考」
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