...棹を掉(ふ)っては帰られん...
泉鏡花 「悪獣篇」
...一つぶるぶると掉(ふ)って近づき...
泉鏡花 「悪獣篇」
...と諭せども病人は頭(こうべ)を掉(ふ)りて...
泉鏡花 「活人形」
...かぶりを掉(ふ)って...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...藤色の八ツ口から飜然(ひらり)と掉(ふ)って...
泉鏡花 「婦系図」
...」と頭(つむり)を掉(ふ)ったが...
泉鏡花 「婦系図」
...例の羽織の紐を輪形(なり)に掉(ふ)って...
泉鏡花 「婦系図」
...頭(かぶり)を掉(ふ)って...
泉鏡花 「婦系図」
...貴女が手巾をお掉(ふ)りなさるのを見て...
泉鏡花 「婦系図」
...惜気(おしげ)なく束髪の鬢(びん)を掉(ふ)って...
泉鏡花 「婦系図」
...U氏は両手で頭を抱(かか)えて首を掉り掉り苦しそうに髪の毛を掻き揉(むし)った...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...」と伝右衛門は感心したやうに首を掉(ふ)つた...
薄田泣菫 「茶話」
...農夫(ひやくしやう)は黙つて頭(つむり)を掉(ふ)つた...
薄田泣菫 「茶話」
...」とバルザツクは大きな頭を掉(ふ)つた...
薄田泣菫 「茶話」
...寓話(ぐうわ)作者としてはここで老名人に掉尾(ちょうび)の大活躍(だいかつやく)をさせて...
中島敦 「名人伝」
...ほんの一寸(ちょっと)お愛想(あいそ)に尻尾を掉(ふ)るばかりで...
二葉亭四迷 「平凡」
...また「彼は頭を掉っているが...
穂積陳重 「法窓夜話」
...博士は首を掉(ふ)つて...
森鴎外 「魔睡」
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