...」捻平も、猪口(ちょこ)を急ぐ...
泉鏡花 「歌行燈」
...背(せな)を捻(ね)ぢさまに...
泉鏡太郎 「艶書」
...彼はやっと安心したものの左の人さし指に己が縛りつけたような紙捻があるので...
田中貢太郎 「雀が森の怪異」
...釦鈕(スイッチ)を捻ると...
谷譲次 「踊る地平線」
...追鮎の溌剌(はつらつ)とした又しなやかな腹の捻(ひね)りやうにこらすのだつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...これもその時が初まりで今以て時々少しく足を無理に捻るとほぼ二...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...腕に捻(より)をかけて録音したものである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...一ツを捻ってみた...
林芙美子 「泣虫小僧」
...手探りで電燈のスイッチを捻(ひね)ると...
火野葦平 「糞尿譚」
...と新聞記者は鬚のない顎を捻りながら...
火野葦平 「糞尿譚」
...どうせ堪七等と寄り合つたからには馬券買ひの費用を捻出するために伯五郎を口説いてゐるに違ひないのだ...
牧野信一 「沼辺より」
...彼は能弁を捕えてその頸(くび)を捻(ね)じなければならない...
三木清 「人生論ノート」
...「食えるときめて割出した人件費を毎月捻出しなければならぬ苦しさから...
三好十郎 「俳優への手紙」
...右の腕をうしろへ捻(ね)じあげた...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...あなたが来たらお願いするつもりでいたんだわ」おかねはくなっと躯を捻(ひね)った...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...「挫いただけか」――幸い軽い捻挫だと申すことで...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...よんどころなくなにか田舎武士に解りのよいものをと首を捻った末...
山本笑月 「明治世相百話」
...おれはトランクの底から百フランの紙幣を三枚抜き出してそつと洋袴(パンタロン)の隠しへ捻ぢ込んだ...
與謝野寛 「素描」
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