...不取敢その心(しん)を捻上げると...
石川啄木 「病院の窓」
...眞綿(まわた)を挫(ひしや)いだやうに捻倒(ねぢたふ)されたのを...
泉鏡太郎 「一席話」
...捻平さん、かくまで身上(しんしょう)を思うてくれる婆どのに対しても、無駄な祝儀は出せませんな...
泉鏡花 「歌行燈」
...」と振返りざまに背後(うしろ)向きに肩を捻(ね)じて...
泉鏡花 「婦系図」
...懐中(ふところ)にはいつも俳諧七部集を一冊捻ぢ込んでゐるに過ぎなかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...ぎりぎり捻(ね)じ回し始めた...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...垢(あか)のついた着物を捻(ね)じ込んで...
徳田秋声 「黴」
...それを拾い取って懐中へ捻(ね)じ込もうとしますから...
中里介山 「大菩薩峠」
...遠くなり近くなる踊りの輪の具合で、それは十七八とも二十歳(はたち)近いとも見えましたが、すぐれて高い背も美しく、差す手、引く手、返す肩、捻(ねじ)る腰、すべての線の躍動する見事さ、雲を踏むかと、足取りの軽さ...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...見当はつくかい」「それが」勘次は首を捻(ひね)りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...綱の捻(ひね)りが戻って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...スイッチを捻りましたが...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...金メッキした銀の椀を捻じ曲げていたのだった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...容易にいろいろな音響が指さきからでも捻り出されるやうに...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...半身がいたましく捻れた...
山本周五郎 「竹柏記」
...身を捻じかわそうとしたが刹那...
吉川英治 「剣難女難」
...身を捻(ね)じて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...一人の法師の襟がみをつかんで捻(ね)じつけていた...
吉川英治 「親鸞」
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