...やがてその眼を私の顔に据えると...
芥川龍之介 「開化の良人」
...代って彼の意中の男を新たに検事総長に据えると同時に...
犬養健 「“指揮権発動”を書かざるの記」
...酒場の最も剛の者の御常連をも降参させるほど根を据えることもありうる...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...やうやく星城子居を尋ねあてゝ腰を据える...
種田山頭火 「行乞記」
...(ドアの前に肘(ひじ)かけ椅子を据える)さ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...何か確固たる目標を見据えることもなく...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...室の中の、ここがすいてるからと、そこに据える...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...それを敏子の顔に据えると...
豊島与志雄 「旅だち」
...じっと目を据えると...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そう長く腰を据えるのはよくないという考もあった...
永井荷風 「正宗谷崎両氏の批評に答う」
...胆を据えるべき米友も...
中里介山 「大菩薩峠」
...打ち据えるとすぐ向うから局面を変えてくれて...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...そこの椅子に加十を引据えると...
久生十蘭 「魔都」
...ドミトリーを工場管理者代理に据えるだろうと...
宮本百合子 「「インガ」」
...しかしそのように席の上座へ据えるなどということは...
山本周五郎 「菊屋敷」
...病床の脇へ膳(ぜん)を据える...
山本周五郎 「竹柏記」
...斎藤さんの霊前に引据えると...
夢野久作 「無系統虎列剌」
...六月九日スペインかイタリイへ旅行に出ようと思うが、パリーの罷業を見終ってからにしようと、また腰を据える...
横光利一 「欧洲紀行」
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