...机の側へ腰を据えると...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...それが承知ならこのままに腰を据えるが...
江見水蔭 「備前天一坊」
...栂の根元の草の中に三脚を据える...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...人を見据える眼光(まなざし)...
モリス・ルヴェル Level, Maurice 田中早苗訳 「誰?」
...私も自然彼の顔をマジマジと見据える結果になったが...
谷崎潤一郎 「鍵」
...ちょうど友の隣の下宿の二階があいているとの事で計らずこの雪ちゃんの宅に机を据える事になった...
寺田寅彦 「雪ちゃん」
...驚愕といったふうに僕を見据える...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「グローリア・スコット号」
...次にこの大きさの特殊なもの――延長――の形に於てそれを吾々の心(imaginatio)の前に据えることである...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...「ムューゼオムの中庭に大砲を据える! それはいったい何のためだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「怒りと失望と後悔とに身も魂もくだけた王は……」読本へ目を据えると...
林芙美子 「泣虫小僧」
...いきなりチャブ台を据えるのは...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...「春のワルツ」をトリに据える...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...お前は相変らずぱちぱち音を立てて燃えている薪を見据えるようにしながら...
堀辰雄 「菜穂子」
...私はそう腹を据えると...
堀辰雄 「晩夏」
...しかし相手を見据える眼力は...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...ドミトリーを工場管理者代理に据えるだろうと...
宮本百合子 「「インガ」」
...おきといで」愛情と押しつよさをもって裾をひき据えるようにとめた...
「海流」
...山麓の方に向きを据えると...
室生犀星 「野に臥す者」
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蝕まれた 厭倦 惚れて通えば千里も一里
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