...栂の根元の草の中に三脚を据える...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...ドン・アントニオをポルトガルの王座に据えるための軍備が...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...声をたよりに眼を据えると...
高見順 「如何なる星の下に」
...私も自然彼の顔をマジマジと見据える結果になったが...
谷崎潤一郎 「鍵」
...ちょうど友の隣の下宿の二階があいているとの事で計らずこの雪ちゃんの宅に机を据える事になった...
寺田寅彦 「雪ちゃん」
...机は窓の下に据えるがいいこと...
豊島与志雄 「変な男」
...マリユスの上に据えるのだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...京都の大徳寺で自分を睨み据えるべき...
中井正一 「美学入門」
...二人を見据える眼の力さえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...より鮮やかな色彩で眼前に事物を据えるように見える...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...礼をいって窓下(まどした)に据えると...
二葉亭四迷 「平凡」
...「芝居の世の中」を三に据えることゝした...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...お前は相変らずぱちぱち音を立てて燃えている薪を見据えるようにしながら...
堀辰雄 「菜穂子」
...隠居の口の利きようぐれえ」しばらく見据えるようにしていたが...
正岡容 「寄席」
...この鳥籠というのは動物園などにあるような土地へ据えるもので...
正岡子規 「病牀苦語」
...始めこの鳥籠を据える時に予は庭にあった李(すもも)の木の五尺ばかりなのを生木のままで籠の中に植えさした...
正岡子規 「病牀苦語」
...死床の側に据えると...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...我々はいったいどこへ据える気か...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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