...三脚を据えるところがない...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...五日お釜を据えると...
大島亮吉 「涸沢の岩小屋のある夜のこと」
...唯物論の基石の一つを据えることなのだ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...彼はその眼でじっと一つ一つ物を見据える...
豊島与志雄 「蠱惑」
...眼を見据えると、お清は卓子の端につかまって立ちながら、こちらをじっと見ていた...
豊島与志雄 「反抗」
...片っ端から打ち据える...
中里介山 「大菩薩峠」
...大臼砲を据える土壇をつくるように指示されているが...
久生十蘭 「ひどい煙」
...より鮮やかな色彩で眼前に事物を据えるように見える...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...礼をいって窓下(まどした)に据えると...
二葉亭四迷 「平凡」
...トリに次郎長前篇を据える...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...咳一つ聞えぬ中を天皇旗剣花坊大正天皇御大典将門に指もさゝせぬ紫宸殿同南洋に面して据える高御座同第一の句は殊に名高い...
正岡容 「大正東京錦絵」
...この鳥籠というのは動物園などにあるような土地へ据えるもので...
正岡子規 「病牀苦語」
...艶麗(えんれい)な女形の顔を真すぐに見据えるのだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...グリゴリイ・ダニールウィッチ! よくねえ! 女を前線に据えるなんざ……そういうなあ……ふむ...
宮本百合子 「「インガ」」
...われわれ全体で撰び据える...
三好十郎 「俳優への手紙」
...」矢代は無理に千鶴子をひき据えるようにして土の上へ頭をつけさせた...
横光利一 「旅愁」
...「どこへ行く」武松はむずとひき据える...
吉川英治 「新・水滸伝」
...その側に礼盤(らいばん)一基ずつを据える...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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