...年をとった木樵(きこ)りの爺(じい)さんを引き据え...
芥川龍之介 「女仙」
...手を一寸(ちょっと)伸ばせば所長さんの頸(くび)に届くでしょうね」「馬鹿なことを!」僕は真赤(まっか)になってこの小娘を睨(にら)み据(す)えた...
海野十三 「階段」
...深い根底を据えていることが察せられる...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...ぼんやりと一つ所に据わった目つきをして...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...トロンとした眼を兵馬の寝ている方へ据えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...相手かまわず据膳をするとかなんとか...
中里介山 「大菩薩峠」
...度胸を据(す)えて...
夏目漱石 「坑夫」
...職業もなるがままになれと度胸を据えた...
夏目漱石 「それから」
...眼を据(す)えた...
夏目漱石 「明暗」
...彼は今夜ここで安井に落ち合うような万一はまず起らないだろうと度胸を据(す)えた...
夏目漱石 「門」
...ガラッ八は襟髪(えりがみ)を取ってピタリと引据えました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...自分の部屋へ金庫まがいの支那櫃を据えつけ...
久生十蘭 「金狼」
...額(ひたひ)は次第に石のやうな峻嚴(しゆんげん)さに据(すわ)つてゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...(下を向いて兄の前に膳を据ゑる)留吉 なにかね...
三好十郎 「地熱」
...並んで据わっている人の話が聞えませんでしょう...
モルナール・フェレンツ Molnar Ferenc 森鴎外訳 「辻馬車」
...しかしそのように席の上座へ据えるなどということは...
山本周五郎 「菊屋敷」
...一隅に小型の汽缶を据え付け...
山本笑月 「明治世相百話」
...まるで据物(すえもの)同然に...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索