...益々眼を大きく見据ゑるのでした...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...彼れは一足々々にこたへる痛さを堪える為めに全精力を集中させたように物凄い上づつた眼を据えてソロ/\と歩き出しました...
伊藤野枝 「火つけ彦七」
...大きな冬瓜が一つどつしりと尻を据ゑてゐる...
薄田泣菫 「独楽園」
...夏は炉のかわりに風炉(ふろ)を備えて置く事になっているが、風炉といっても、据風呂ではない...
太宰治 「不審庵」
...こゝは此度新に建てし長方形の仮屋(かりや)にて二列にテーブルを据ゑ...
徳富盧花 「燕尾服着初の記」
...駕屋は、眼を据えて、一木の顔を見ていた...
直木三十五 「南国太平記」
...町角へ大釜を据えました...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼(かれ)は丁度(ちやうど)他人(たにん)に對(たい)する或(ある)憤懣(ふんまん)の情(じやう)から當(あ)てつけに自分(じぶん)の愛兒(あいじ)を夥(したゝ)かに打(う)ち据(す)ゑる者(もの)のやうに羅宇(らう)を踏(ふ)み潰(つぶ)した...
長塚節 「土」
...枕許(まくらもと)には手習机(てならいづくえ)を据(す)えて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...取敢へず長崎屋の後に娘のお小夜を据ゑ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...白く切り立つた鼻筋の嶺の左右に据つてゐる眼は春霞に煙つてゐる湖(うみ)のやうなひろさを感じさせた...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...女房が下に居やしやんせと両手を権太の右の肩へかけ押据ゑんとするを外(はず)す...
三木竹二 「いがみの権太」
...下島は自分の前に据えてあった膳を蹴返(けかえ)した...
森鴎外 「じいさんばあさん」
...自分の前に据わっている若い芸者と話をしていた...
森鴎外 「百物語」
...大昔鋳物師が来て蹈鞴を沼の岸に据え...
柳田國男 「地名の研究」
...眼を据えて睨み付けた...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...大きなピヤノを据ゑた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...ぢつと眼を見据ゑて坐つてゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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