...磁石砲を入口に据付(すえつ)けるために...
海野十三 「地球要塞」
...盜みに入る時のやうに眼を据ゑ切つて...
千家元麿 「自分は見た」
...じっと堀尾の眼を見据えたが...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...庭の三本松の蔭(かげ)に南向きに据(す)えてくれた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...茂夫は川の面に眼を据えて...
豊島与志雄 「同胞」
...彼の眼にじっと眼を見据えながら...
豊島与志雄 「反抗」
...位置を動かされてどこかに据えられるのを待ってる立像のように...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そのままポンと机の左上隅の方に置据えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...灸点師(きゅうてんし)を連れて来て灸を据(す)えたり...
夏目漱石 「思い出す事など」
...枕頭(まくらもと)の違棚に据ゑてある...
夏目漱石 「京に着ける夕」
...自己以外の遠い所に据えて...
夏目漱石 「それから」
...庭前に引き据(す)えられた...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...その中へ据えてあるくせに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...家族が皆じっとして据わっていて...
森鴎外 「カズイスチカ」
...そっとさらって行って、据えて置けば、見返る隙に起き上がっています...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...アカアカとした洋燈(ラムプ)の光りの中(うち)にトロンとした瞳(め)を据えながら...
夢野久作 「斜坑」
...天弓(あまゆみ)を拳に据え...
吉川英治 「宮本武蔵」
...この馬鹿野郎……』彼はなほ立つたまゝ私を睨み据ゑて...
若山牧水 「樹木とその葉」
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