...アナアキストの捨鉢(すてばち)な行為(ふるまひ)...
薄田泣菫 「茶話」
...それらの発散する捨鉢(すてばち)な幻怪味と蟲惑(こわく)も...
谷譲次 「踊る地平線」
...私は殆んど捨鉢な気分にさえ堕在していた...
種田山頭火 「『鉢の子』から『其中庵』まで」
...無神経な捨鉢らしい風に杯の酒をぐうっと飲み乾(ほ)し...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...今度はもう捨鉢の度胸で...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...」云ってるうちに彼は捨鉢な気持になったのだった...
豊島与志雄 「野ざらし」
...「下らない!」捨鉢な気持で云い捨てて...
豊島与志雄 「反抗」
...そして捨鉢(すてばち)な舌鼓(したつづみ)の音が聞えたかと思ふと...
南部修太郎 「猫又先生」
...如何にも捨鉢氣味な二人の歡樂の姿は私の氣持を曇らせずにはゐなかつた...
南部修太郎 「ハルピンの一夜」
...捨鉢な文句のうちに何んとなく心惹かれるものがありました...
野村胡堂 「踊る美人像」
...捨鉢になるからそうしたものかも知れないぜ」「人相見は当りましたね」ガラッ八は少し薄笑いします...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...勘当息子らしい捨鉢(すてばち)なところが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「俺は捨鉢になつた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...費ひ途(みち)はいくらでもあります」六兵衞の捨鉢な氣持のうちには...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どうともなれといった捨鉢な気持が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...捨鉢になつて怠けて居る事もあつた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...何處かに捨鉢を喜ぶ傾向が顯(あら)はれる...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...捨鉢になっているにしろ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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