...殆(ほと)んど捨鉢(すてばち)な態度で...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...そして捨鉢の決心を固めたかのように...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...それらの発散する捨鉢(すてばち)な幻怪味と蟲惑(こわく)も...
谷譲次 「踊る地平線」
...横着とも捨鉢とも見えるような鈍重さがある...
豊島与志雄 「朝やけ」
...どうなるかなるようになってみろ! と捨鉢などん底に自然と腹が据っていた...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...気持を捨鉢な方へ転換して...
豊島与志雄 「反抗」
...「あなたはこの頃変に捨鉢な気持になってやしなくって...
豊島与志雄 「反抗」
...一種捨鉢な興奮が起ってきて...
豊島与志雄 「反抗」
...「どうにでもなるようになれ!」そう私は半ば悲壮に半ば捨鉢に考えては...
豊島与志雄 「理想の女」
...ザマを見ろといったような捨鉢気分で突っころがすと...
中里介山 「大菩薩峠」
...勘当息子らしい捨鉢(すてばち)なところが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「俺は捨鉢になった...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...費ひ途(みち)はいくらでもあります」六兵衞の捨鉢な氣持のうちには...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...親分」甲子太郎の調子はひどく捨鉢ですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...恐ろしい捨鉢な気持にさえなるのです...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...その弛んだ貌つきと捨鉢な口調とは不可解なものを含んでゐた...
原民喜 「小さな村」
...「やッ」捨鉢(すてばち)に柄を投げつけた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...捨鉢(すてばち)のように言い放った...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索