...一部を贈られたから早速通読して自分の最も好む一句を捨つた...
伊丹万作 「広告」
...小室を捨つる苦痛の感情容易に消えなく...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...教会と神学者は余を捨つるも余のいまだ聖書を捨つる能わざるは余はいまだ爾に捨てられざるの一徴候なり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...之を撰び彼を捨つるの力を有せざれば...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...また捨つべきものとしも覺えず...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...手に鍬握り溝渠より砂礫をさらひ捨つる時...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...捨つ可くして捨つ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...この極端なる画風は俳優を理想的の美貌と定めたる伝来の感情に牴触(ていしょく)する事甚(はなはだ)しきがためこの稀有(けう)なる美術家をして遂に不評のために筆を捨つるのやむなきに至らしめき...
永井荷風 「江戸芸術論」
...あたら一命を捨つるのは馬鹿なことだ...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...捨つたと言つてゐたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いかに世の人とり沙汰うるさく一村挙(こぞ)りて我れを捨つるとも...
樋口一葉 「雪の日」
...その悪しき玉を切り捨つる法はあれども...
久生十蘭 「玉取物語」
...日本固有の文字を捨つるは国家的団結心に負(そむ)く事...
正岡子規 「病牀譫語」
...水牛帰って後石を取り捨つ(リヴァースの『トダ人族篇』二六七頁)...
南方熊楠 「十二支考」
...人を見れば杖を捨つ...
南方熊楠 「十二支考」
...正直を捨つる時は何ごとも成らず...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...最初の所信を捨つべからず...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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若山牧水 「樹木とその葉」
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