...あの観自在菩薩(かんじざいぼさつ)の世界には捨つべき煩悩(まよい)もなく...
高神覚昇 「般若心経講義」
...世を捨つる我とも知り給はで...
高山樗牛 「瀧口入道」
...厄年の者これを求めて身體を撫で爾後これを小※(つじ)に捨つるを風(ならひ)とす云々...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...また捨つべきものとしも覺えず...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...家族の者は皆彼が海軍を見捨つることに反対した...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...捨つ可くして捨つ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...君臨せんがために王位を捨つる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...これ美術の価値以外江戸末期の浮世絵も余に取りては容易に捨つること能はざる所以(ゆえん)なり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...斬って捨つべかりし人を斬り損ないました...
中里介山 「大菩薩峠」
...殻竿(からさを)にとゞと打つべき麥の穗を此の畑人は火に燒きてとる長濱の搗布(かちめ)燒く女は五月雨の雨間の岡に麥の穗を燒く穗をやきてさながら捨つる麥束に茨が花も青草も燒けぬ七月五日岩城の平の町赤井嶽に登る山上の寺へとまる...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...第二 上京一 故郷を捨つ政府が人権を蹂躙(じゅうりん)し...
福田英子 「妾の半生涯」
...犢鼻褌の類(たぐい)を捨つるは厄年の男女その厄を脱ぎ落すの意とかや...
正岡子規 「墨汁一滴」
...然れども多少專門的に事物を研究する人は陳腐を取りて新奇を捨つるの愚を學ぶべきにあらず...
正岡子規 「萬葉集を讀む」
...両度とも棹をからりと投捨つるがきつかけにて遠寄を打込みしは好(よ)き趣向なりと却(かえ)りて感伏したり...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...水牛帰って後石を取り捨つ(リヴァースの『トダ人族篇』二六七頁)...
南方熊楠 「十二支考」
...彼はやがて世を捨つるならん(キケロ)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...黄権われを捨つるに非ず...
吉川英治 「三国志」
...「文筆詩歌」等もまた「詮(せん)なき事なれば捨つべき」ものである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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