...黄金や乳香(にゆうかう)や没薬(もつやく)を宝の盒(はこ)に入れて捧げて行つた...
芥川龍之介 「西方の人」
...君が御爲(おんため)にやをら美(うつく)しき一條(いちでう)の歌を捧げむ...
ポオル・クロオデル Paul Claudel 上田敏訳 「頌歌」
...彼のよき旦那に対する次のような誓いの文句でむすばれている「心をこめて閣下に忠誠を捧げます...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...ちんちくりんでは第一物を捧(ささ)げている台として格好が附かないと...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...誰にも用のない妙な貞節とを捧げているのですわ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...煙吉は煙草の缶を捧げる...
豊島与志雄 「囚われ人」
...わたしはこれを神棚へ捧げます...
中里介山 「大菩薩峠」
...常にウシマレス大王に変らざる忠誠を捧ぐる臣...
中島敦 「セトナ皇子(仮題)」
...主人はもっともらしい顔をして拝見と云って見ると第一頁に世の人に似ずあえかに見え給う富子嬢に捧ぐと二行にかいてある...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...高々と結んだ紐まで以前のまゝのを捧げて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...左に捧げた盃が大波を打って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二人の用心捧の対立は一ペンに破局へ押し上げられてしまいました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...精女 まことに――我がままで相すみませんでございますけれ共お主様に捧げました体でございますから自分の用でひまをつぶす事は気がとがめますでございますから今日は御許しあそばして――第一の精霊 お主様に捧げた? おしい事じゃ...
宮本百合子 「葦笛(一幕)」
...生前夫に捧げたのと同じ貞淑な・熱烈な・愛をつづけるために...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...最愛の娘を高僧(かうそう)に捧げると云ふ事が...
與謝野寛 「蓬生」
...眼の前に捧げる弓を...
吉川英治 「新書太閤記」
...懐紙など細々(こまごま)捧げて...
吉川英治 「新書太閤記」
...自分でフロイスの膳を捧げ...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??