...片手で捧げた肱(ひじ)に靡(なび)いて...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...君が御爲(おんため)にやをら美(うつく)しき一條(いちでう)の歌を捧げむ...
ポオル・クロオデル Paul Claudel 上田敏訳 「頌歌」
...尾形君に感謝を捧げながら冥土へ行くだろうって...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「あの顔」
...大御酒盞(さかづき)を捧げて獻りき...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...むざむざ野心家の私利私欲のために捧げさせるのでは...
高見順 「いやな感じ」
...すぐ盃を捧げ持ってきた...
田中貢太郎 「荷花公主」
...小さな尼さんが竹の柄杓(ひしゃく)を捧げている...
中里介山 「大菩薩峠」
...して見ると寒月君の代りにこの泥棒を差し出しても必ず満身の愛を捧げて琴瑟(きんしつ)調和の実を挙げらるるに相違ない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...無料で祈りを捧げるほど宗教が裕福でないこの時代としては...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...この偶像に切ない恋を捧げてゐる変質者であるかのやうな嘆きを覚えた...
牧野信一 「小川の流れ」
...王冠(わうくわん)を捧(さゝ)げたのは當然(たうぜん)のことです...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...もしくはなるべく簡潔に術文の叙述され得るような術を得ることに非常の努力を捧げたのであった...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...番語で申し付くると俄に一楪(はち)を捧げ至る...
南方熊楠 「十二支考」
...」三田は又なみなみと酒をみたしたコツプを高く捧げて...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...僕はあの女の捧げる犠牲のいよいよ大きくなるのに驚かずにはいられなかったのである...
森鴎外 「百物語」
...孫堅の手へ捧げた...
吉川英治 「三国志」
...そして彼が垂直にして持ち捧げていた長剣には...
吉川英治 「新・水滸伝」
...他の一人は被をかけた聖母の画像を捧げている...
和辻哲郎 「鎖国」
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