...物そのものの本質に於てこれを捕える...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...よく働きそうな奴をよって捕えるつもりだ...
海野十三 「火星兵団」
...捕えると仰有るのなら捕えたらいいでしょう...
海野十三 「深夜の市長」
...どっちも捕える見込み薄ですね」「しかし儂(わし)の考えでは...
海野十三 「蠅男」
...そして其処で騒いでいた助役を捕えると...
大阪圭吉 「気狂い機関車」
...あなたにも狂人を捕える助力をして頂けると思いますが...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...魚を捕えることでした...
ラビンドラナート・タゴール Rabindranath Tagore 宮本百合子訳 「唖娘スバー」
...しかし夫は捕えるように部下に命じた...
小泉八雲 田部隆次訳 「雉子のはなし」
...王は用心深く盾(たて)を頭にかざして落ち入ったので捕える事ができなかった...
寺田寅彦 「春寒」
...これはちょうど水中のアルコホル分子を一つ一つ捕える事ができたにしてもわれわれは到底その一つ一つの径路を判定し難いと同様である...
寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
...いったい野球その他のスポーツがどうしてこれほどまでに人の心を捕えるのであろうか...
寺田寅彦 「野球時代」
...そこでまんまと彼の視線を捕えると...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...今探し出して捕えるのは却って悪いと思います...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...すなわち糸口を捕える確率と...
中谷宇吉郎 「比較科学論」
...お池の鯉を網ですくって捕えるみたいに...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...それは、真実の下手人を、捕えることだ...
吉川英治 「夏虫行燈」
...雲ひときれを捕える前に...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...とりもなおさず「自然」を捕える程度が深くなることである...
和辻哲郎 「「自然」を深めよ」
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