...裾の捌きが青疊に紅の波を打つて...
石川啄木 「菊池君」
...神の捌きと信ずる時機があらば手古奈はそれに從ふことを厭ふのではない...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...縁の事は神の捌きに依るもの...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...少歳は頗る妹の苦痛を察して頻りに嘆息しつゝなる樣になるべければ何事も神の捌きに任かせよ...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...最早一切を神の捌きに任せて安心して居るのか...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...向ふの事情やこちらでの賣り捌き方を研究したあげく...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...何か物産一手捌きの御役目でも仰せつけられた方が...
江見水蔭 「備前天一坊」
...まず売捌きの点から考えてもこの方が都合よかろう...
大杉栄 「獄中消息」
...売捌きの景気はどうだ...
大杉栄 「獄中消息」
...彼が昌造の活字を船につんで東京へ賣捌きに出たのは明治四年の夏のことであるから...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...片手落の捌きはできぬから...
直木三十五 「南国太平記」
...その取り捌き方や感得し具合を紙に写したのが文学書になるのです...
夏目漱石 「野分」
...南阿産の金剛石(ダイヤモンド)を巴里の市場へ捌きに来た者で...
牧逸馬 「ロウモン街の自殺ホテル」
...就中竹下の面取りの早業と村井の刀捌きの目醒しさでは...
牧野信一 「南風譜」
...それぞれに競い合う本能的な力の乱れを捌き下る...
横光利一 「鵜飼」
...皆が帰った後から母に来客の名を報らす捌きも考えての上で...
横光利一 「旅愁」
...袱紗捌きも目立たず終え...
横光利一 「旅愁」
...矢代は心労と懐しさの手捌きに疲れを覚えた...
横光利一 「旅愁」
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