...山の上にある挺身(ていしん)監視隊長...
梅崎春生 「桜島」
...みんなシナさんを食い物にしているのか」支那革命に挺身した悲堂や慷堂のことを俺は思い出した...
高見順 「いやな感じ」
...この有為な女子青年達からなる「挺身隊」は無論...
戸坂潤 「社会時評」
...来るべき新たな可能性と驚異との世界にも挺身出来る...
豊島与志雄 「文学に於ける構想力」
...挺身して弥八を押える者がない...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...十文字に襷(たすき)をかけて挺身隊(ていしんたい)にいたということを...
原民喜 「永遠のみどり」
...義姉の家には挺身隊(ていしんたい)の無理から肺を犯されて寝ている娘がいた...
原民喜 「死のなかの風景」
...娘薯は〈女子挺身隊員第一号〉で有名になった首相のみっともないお嬢さんの田園調布組と...
久生十蘭 「だいこん」
...挺身隊はすでに三本松の辻を過ぎ...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...挺身従軍の許可が与えられますよう...
三好十郎 「猿の図」
...挺身隊に出て働いてる最中に空襲を受けて眼をやられたのだから...
三好十郎 「その人を知らず」
...そうじゃなくって? 戦争中、木戸が出征してさ、そいで、軍国の妻だなんて、良い気持になって、こいで、挺身隊になって、まっくろになって働いてさ、ヘッ! まるで、そいで、トドのつまりが、軍国主義のドロボウ戦争の手先に使われてたってことになってさ、木戸といったら、ホリョかなんかになってて、しょびたれて戻って来て、泣きっつらかいてるんだもの...
三好十郎 「胎内」
...この近頃の企てに伴う危険と困難とに挺身してみたいという野心こそ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...むしろ進んでその首をさし伸べ・敵の攻撃の下に挺身す・るのを目のあたり見ることは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...大勢の兵にまもられている敵をアサシネしよう〔殺そう〕と挺身したのである(これがアササン〔アサシネする者=殺人者〕の名の起りである)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...終戰後から今日まで、その國會から「あなた方の家々にもつ故人――息子さんや、良人や、わけて若々しい學徒だの、女子挺身隊など、いやおうなくとられて、あへなく死なれた人たちは、まつたくの犠牲者でした、よい若人たちでした、愛する國からいけにへを強いられ、愛ゆゑに死なれた美しい殉國者でした...
吉川英治 「折々の記」
...討ちもらしてなるものか」二将は喚(おめ)き合って血の中へ挺身してきたが...
吉川英治 「三国志」
...楽(がくりん)とほか六十騎は挺身してついに蜀の中軍へ突入していたが...
吉川英治 「三国志」
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