...心ある者宜(よろ)しく挺身(ていしん)肉迫して叱咤(しつた)督励(とくれい)する所なかるべからず候...
石川啄木 「渋民村より」
...一時は慷堂の先輩格として支那革命に挺身(ていしん)した悲堂も...
高見順 「いやな感じ」
...この有為な女子青年達からなる「挺身隊」は無論...
戸坂潤 「社会時評」
...挺身するのであった...
蜷川新 「私の歩んだ道」
...骨の折れる事業に挺身するようになったのは...
久生十蘭 「青髯二百八十三人の妻」
...〈女子挺身隊第一号〉……前(さきの)関白総理大臣ドオショオ閣下の“みっともないお嬢さん”の一の乾分...
久生十蘭 「だいこん」
...そこで日本の抒情詩に複式近代性を与へようと意識的に挺身したのが晶子さんであつた...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...挺身隊はすでに三本松の辻を過ぎ...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...そのころ若林蔵(わかばやしかんぞう)子を始めとして当時の速記界の第一流人が挺身...
正岡容 「我が圓朝研究」
...燃えあがりそのたびに工員や挺身隊の者が五人...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...挺身従軍の許可が与えられますよう...
三好十郎 「猿の図」
...ただそれに挺身躬行すること自体の中に...
三好十郎 「俳優への手紙」
...アリストデモスこそ最も勇敢に挺身したと一斉に認めたのではあるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わざといろいろな困難の試練の前に挺身した...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...大勢の兵にまもられている敵をアサシネしよう〔殺そう〕と挺身したのである(これがアササン〔アサシネする者=殺人者〕の名の起りである)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...挺身、賊の陣近く斬入って、一気に戦いを決せんと思うがどうであろう」二人へ、計ると、「それこそ、同意」と、すぐ五百余騎を、鳥雲に備え立て、山麓まぢかへ迫ってからにわかに鼓(こ)を鳴らし諸声(もろごえ)あげて決戦を挑んだ...
吉川英治 「三国志」
...走舸(そうか)=これは小型の闘艦(とうかん)というようなもの、積載力二十人あまり、江上一面にうんかの如く散らかって、大船闘艦へ肉薄、投火、挺身、あらゆる方法で敵を苦しませる...
吉川英治 「三国志」
...討ちもらしてなるものか」二将は喚(おめ)き合って血の中へ挺身してきたが...
吉川英治 「三国志」
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