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伊東静雄 「わがひとに与ふる哀歌」
...定刻の振鈴がひびき渡ると同時に...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...振鈴(しんれい)の響(ひゞき)さやかに聞ゆるは...
高山樗牛 「瀧口入道」
...やゝありて人の立居(たちゐ)する音の聞ゆるに、嬉(うれ)しやと思ひきや、振鈴の響起りて、りん/\と鳴り渡るに、是れはと駭く横笛が、呼べども叫べども答ふるものは庭の木立のみ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...見事(みごと)振鈴(しんれい)の響に耳を澄(す)まして...
高山樗牛 「瀧口入道」
...十歩に小休、百歩に大憩、辛(からう)じて猶ほ上り行けば、讀經の聲、振鈴の響、漸く繁くなりて、老松古杉の木立(こだち)を漏れて仄(ほのか)に見ゆる諸坊の燈(ともしび)、早や行先も遠からじと勇み勵みて行く程に、間(ま)もなく蓮生門を過ぎて主從御影堂(みえいだう)の此方(こなた)に立止まりぬ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...「豆やふきまめー」も振鈴の音ばかりになった...
寺田寅彦 「物売りの声」
...それにいまは決して必要もなさそうな振鈴が...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...そのうちに本館の方で振鈴が鳴る...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...大きな振鈴(かね)をぶら下げて...
火野葦平 「花と龍」
...号外の振鈴(りん)のようなものを...
火野葦平 「花と龍」
...それが振鈴(しんれい)だ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...耳を衝つごとき振鈴の音がりんりんと響いてくるのを聞いた...
吉川英治 「剣難女難」
...はたと振鈴の音がやんだ...
吉川英治 「剣難女難」
...両の手に振鈴(ふりすず)を持って...
吉川英治 「私本太平記」
...振鈴(ふりすず)が鳴り...
吉川英治 「私本太平記」
...衆僧の振鈴(しんれい)や誦経(ずきょう)が異様な喚叫(かんきょう)をなして二条の町かどあたりまでも聞えてくるほどだった...
吉川英治 「私本太平記」
...遠く、振鈴がひびいた...
吉川英治 「新書太閤記」
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