...城下の空を振向くと...
泉鏡花 「瓜の涙」
...それともファイロ・ヴァンスの事務所ですか」突然美しい声が聞えたので、振向くと、ドアの前に二人の少女が手をつないで立っていた...
江戸川乱歩 「悪霊」
...諸戸屋敷の客人かな?」老人は私が振向くのを待っていた様に話しかけた...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...小間使の方を振向くと...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...物のけはいに振向くと...
豊島与志雄 「或る作家の厄日」
...振向くと、光子はきょとんとした眼付で、不思議そうに二人の様子を見ていた...
豊島与志雄 「古井戸」
...又蔵が振向くと、一人の武士が、七瀬を、顎でさして「仙波の家内ではないか」又蔵は、不安そうな顔をして、馬上の人を見上げた...
直木三十五 「南国太平記」
...その方へ振向くと...
直木三十五 「南国太平記」
...「何か御用でございますか」後ろを振向くと...
中里介山 「大菩薩峠」
...下なる奴に物いひつけんと振向く途端...
樋口一葉 「大つごもり」
...下なる奴(やつこ)に物いひつけんと振向く途端...
樋口一葉 「大つごもり」
...又此方(こッち)を振向くと...
二葉亭四迷 「平凡」
...給仕に坐っていたのは塩沢丹三郎で、甲斐が振向くと、礼をして出ていった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...ふと振向くと、土塀をうしろに、彼の所属している組の組頭以下、同僚たちのこらず見送りに立ち、あとはただ黙然と眸(ひとみ)に情をこめていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...――振向くと、内蔵助は、風の中で飄々(ひょうひょう)と、寺町の通りへ曲がっている...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...半町も離れて振向くと...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...振向くと、馬に乗った敵方の一将である...
吉川英治 「源頼朝」
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