...」と振向くと、……亭主いつの間にか、神棚の下(もと)に、斜(しゃ)と構えて、帳面を引繰(ひっく)って、苦く睨(にら)み、「升屋(ますや)が懸(かけ)はまだ寄越さんかい...
泉鏡花 「歌行燈」
...うしろを振向くと...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...ギョッとして振向くと...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...深山木の方を振向くと...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...二三人が、振向くと、三人の士が、馬を走らせて来ていた...
直木三十五 「南国太平記」
...(誰奴だろう)と、振向くと、それは、牧仲太郎警固のために、国許からついて来た侍の中の一人、山内という剣道の名手であった...
直木三十五 「南国太平記」
...振向くと床の間の壁には石版摺の彩色した大きな田園の風景畫が掛けてある...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...思わずそちらを振向くと...
中里介山 「大菩薩峠」
...振向くとグルゥバッハ夫人はまだ泣いていた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...「ここはどの辺だ」息をあえぎながら曹操は振向く...
吉川英治 「三国志」
...そして後ろを振向くと...
吉川英治 「新・水滸伝」
...はっと思って振向くと...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...ケースから振向くと...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...武蔵が室内から振向くと...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...「…………」彼が、振向くと、駕かきの群れも足をとめ、そして、白い歯を剥(む)いて、「あれ見や、額(がく)なんか見ていやがる」と笑う...
吉川英治 「宮本武蔵」
...頻りと振向くので...
吉川英治 「宮本武蔵」
...……とうとう、おわかれの日が』『捕手(とりて)か!』きっと、振向くと、垣根越しに、裏隣りの寺の寺内を、チラチラと駈ける提灯の光りが、透(す)いてみえる...
吉川英治 「山浦清麿」
...返事はせずに振向くと...
若山牧水 「姉妹」
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