...(十一)の四振向くと...
石川啄木 「鳥影」
...それともファイロ・ヴァンスの事務所ですか」突然美しい声が聞えたので、振向くと、ドアの前に二人の少女が手をつないで立っていた...
江戸川乱歩 「悪霊」
...救いの舟だ」誰かの叫声に、振向くと、侯爵邸の方角から、エンジンの響も高く近づいて来る一艘の小舟...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...さては警察自動車が発砲を始めたのかと、驚いて振向くと、アア万事休す、第二の自動車がパンクしたらしく、酔っぱらいの様によろめいている...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...もう後ろを振向くこともしかねて...
豊島与志雄 「都会の幽気」
...振向くか、向かぬかに、跳りかかる一人の男と、その手に閃く棒とを見た...
直木三十五 「南国太平記」
...振向くと、深雪であった...
直木三十五 「南国太平記」
...町人が、二三人同行していたとの噂だが、それらの奴の素性、そういうことを、承りたい――」「小場」と、牧が、呼んで、小場が、振向くと、目で止めた...
直木三十五 「南国太平記」
...「あばよ」道庵は二階の美人を振向く...
中里介山 「大菩薩峠」
...ひょいと、振向くと、成程、喜多川春作が来るのだった...
吉川英治 「魚紋」
...胤栄を振向くと云った...
吉川英治 「剣の四君子」
...ふと振向くと、土塀をうしろに、彼の所属している組の組頭以下、同僚たちのこらず見送りに立ち、あとはただ黙然と眸(ひとみ)に情をこめていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...まるで世間見ずな弟たちばかりだからなあ」舟の上から振向くと...
吉川英治 「平の将門」
...――何用かと振向くと...
吉川英治 「源頼朝」
...「…………」彼が、振向くと、駕かきの群れも足をとめ、そして、白い歯を剥(む)いて、「あれ見や、額(がく)なんか見ていやがる」と笑う...
吉川英治 「宮本武蔵」
...お通が振向くとすぐにまた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...……武蔵様はいませんか」「……あ?」小次郎が振向く...
吉川英治 「宮本武蔵」
...畔柳さん……』ギクンと振向くと...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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