...ふと振向くと、すぐうしろ十間ばかりの所に、丁度一つの建物をお出ましになった貴賓の一行が、しずしずと進んで来られるのと、パッタリ顔を合わせてしまった...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...其方(そつち)を振向くと...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...」彼の頸(くび)が振向く瞬間に...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...」彼女が立止ったのに驚いて振向くと...
豊島与志雄 「香奠」
...」呼ばれて中江が振向くと...
豊島与志雄 「立枯れ」
...益満が「小太」小太郎が、振向くと、益満は、微笑して「又とない機が来た」小太郎は、父母のことで、いっぱいだった...
直木三十五 「南国太平記」
...後方を振向いた一人が「あれは?」振向くと...
直木三十五 「南国太平記」
...後方を振向くと云った...
直木三十五 「南国太平記」
...屹(きっ)とそちらを振向くと...
中里介山 「大菩薩峠」
...下なる奴に物いひつけんと振向く途端...
樋口一葉 「大つごもり」
...まはりの見物人すら誰の発声かなどと振向く隙もない悠然たるものです...
牧野信一 「早春のひところ」
...給仕に坐っていたのは塩沢丹三郎で、甲斐が振向くと、礼をして出ていった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「おウい」振向くと...
吉川英治 「親鸞」
...ケースから振向くと...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...『なんだ』用をすまして、振向くと、赤合羽を着た男が、状箱を首にひっかけて、『この御屋敷に、田崎草雲という先生がお住いでございましょうか』『ム、俺たちも今、先生をお訪ねして帰って来た所だ』『どちらで?』『その正門を入る』と、安田が、指をさして、『――入ったら、右について、お長屋へかかると、一番東外れにある二階家だ』『有難うぞんじます』と、男は、飛ぶように、急いで行った...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
...それへ振向くと共に...
吉川英治 「宮本武蔵」
...振向くか――振顧(ふりかえ)るか――と太郎左衛門を始め...
吉川英治 「宮本武蔵」
...……とうとう、おわかれの日が』『捕手(とりて)か!』きっと、振向くと、垣根越しに、裏隣りの寺の寺内を、チラチラと駈ける提灯の光りが、透(す)いてみえる...
吉川英治 「山浦清麿」
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