...城下の空を振向くと...
泉鏡花 「瓜の涙」
...」と振向くと、小使は小腰を屈(かが)めて、「教頭様が少し御用がござります...
泉鏡花 「婦系図」
...ハッと振向く人々の目に...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...」呼ばれて中江が振向くと...
豊島与志雄 「立枯れ」
...もう後ろを振向くこともしかねて...
豊島与志雄 「都会の幽気」
...「七梃だっ、急ぎ」と、いう声がしたので、振向くと、侍が七人、怒鳴っていた...
直木三十五 「南国太平記」
...「ところも、瀬田の唐橋で、手前に大津とは、紀妙寺(きみょうでら)、へい、今日は」南玉が、御叩頭をして、後方を振向くと、庄吉が「何うも――今日、逢えるか、明日、逢えるか」「お久しゅう存じます...
直木三十五 「南国太平記」
...早く行きましょう」と不図(ふと)後方(うしろ)を振向くと...
水野葉舟 「テレパシー」
...あっちの角を曲ってしまうまでにこちら振向くかと思っていたら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...咲ちゃ? (と肩越しに振向くお妙の顔を...
三好十郎 「斬られの仙太」
...ぼくが振向くと、散つてゆく...
吉川英治 「折々の記」
...ひょいと、振向くと、成程、喜多川春作が来るのだった...
吉川英治 「魚紋」
...ふと駒をとめて振向くと...
吉川英治 「新書太閤記」
...お待たせ致した」おや? と思って振向くと...
吉川英治 「新書太閤記」
...まるで世間見ずな弟たちばかりだからなあ」舟の上から振向くと...
吉川英治 「平の将門」
...振向くと、馬に乗った敵方の一将である...
吉川英治 「源頼朝」
...振向くか――振顧(ふりかえ)るか――と太郎左衛門を始め...
吉川英治 「宮本武蔵」
...振向くと見馴れた富士の姿も沼津あたりとは違つて距離も近く高さも高く仰がるゝのであつた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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